2011年2月

140字以内でつぶやいてる某所(3/1 AM8:00〜フォロー承認制)にのせた短い感想のまとめ。2月に観たものの一部にすぎないし、内容も濃いものとはいえないが、掲載しておく。原則本文は変えていない。

天狼星堂舞踏公演ソロ小品集2011
天狼星堂舞踏公演「ソロ小品集 2011」。大倉摩矢子『蒼(あお)』がスッゴイ!持ち味の緻密な身体コントロールはいよいよ凄みを増してきた。さらにシンプルな空間のなかで、音響や照明と、ときにぶつかり、ときに寄り添うように踊って、濃密な舞踊宇宙を形成する。天才的な舞踊家である。
(2月27日 テルプシコール)

Noism2春の定期公演2011
Noism2春の定期公演2011。金森穣振付レパートリー2作と元NDTⅠの小尻健太委嘱作『Inscription』を上演。小尻作品は、言葉や音楽と動きの関係性を突き詰めつつ若い踊り手に潜在する能力を巧みに引き出した。メンバー8名の内6名は昨年に引き続いての出演だが成長を感じた。
(2月26日 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館スタジオB)

「ザッツ スーパーコラボレーション!!」
「ザッツ スーパーコラボレーション!!」@江東区文化センターは西島千博&稲本渡(クラリネット)らのコラボレーション。多彩なダンスと音楽との競演を堪能した。穴井豪、長澤風海ら曲者ダンサーを活かしつつアグレッシブな舞台を生んだ西島の手腕に拍手。さらなる展開に期待したい。
(2月25日 江東区文化センター)

東京シティ・バレエ団「シティ・バレエ・サロン」vol.1
東京シティ・バレエ団「シティ・バレエ・サロン」vol.1。小空間で団員の創作を上演。堤淳の作品はアングラチックな味だが振付も工夫ある。ソ・ユンソク作品は男ひとり、女ふたりの三者の複雑な愛のカタチを示す。他3本も真摯で好印象。この団らしい機動力を生かした安達悦子の仕事を評価したい。
(2月24日 ティアラこうとう小ホール)

Roussewaltz『真実』
内田香Roussewaltz『真実』。踊り手の練度が極めて高い。わが国のモダン/コンテでは頂点のひとつ。しっかりと踊れる。そのうえで個々の個性が立つようになってきた。ダンスダンスしていない部分でのさりげないユーモアや繊細な表現も魅力的。各場面の密度が濃く、構成も上手い。
(2月18日 セシオン杉並)

ボヴェ太郎『Lingering Imagery of Reflection ―能《井筒》―』
TPAMのボヴェ太郎『Lingering Imagery of Reflection ―能《井筒》―』@KAATエントランスがヤバい。笛、小鼓、地謡がこだまし、三方から観客に囲まれるなか、場・空気と身体を交感させていく。驚異的な集中力・身体制御に圧倒される。天才的な舞踊家だ。
(2月17日 神奈川芸術劇場エントランスホール)

ケイ・タケイs ムービングアース・オリエントスフィア『Chanting Hill』
ケイタケイ 『 CHANTING HILL』は伝説的な Lightシリーズの最新作だ。生の根源を追求するケイが織りなすスケール感ある叙事詩。前半のやや緩慢な展開、後半のドラマティックな音楽の使い方等に賛否あろうが力作だった。オープンスペースを効果的に使った河内連太の美術が圧巻。
(2月12日 日暮里サニーホール)

『 GQ Gentleman Quality -紳士の品格- 』chocolat ショコラ ヘンゼルとグレーテルより
新上裕也を中心にジャンルを超えた超一流男性ダンサー22人共演の『GQ〜Chocolat~ 』を観る。「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフに怒涛の展開で新上ならではの美意識=紳士の品格溢れる舞台が繰り広げられる。サンシャイン劇場6公演がほぼ札止め盛況の模様だ。凄い!
(2月11日 サンシャイン劇場)

東京バレエ団『ダンス・イン・ザ・ミラー』『ボレロ』ほか
東京バレエ団『ダンス・イン・ザ・ミラー』はベジャール・ダンスの万華鏡、人間賛歌。『ボレロ』は短い時間とシンプルな振付のなかに広大な舞踊宇宙広がる。追加上演『チェロのための5つのプレリュード』は巨匠の人柄がしのばれるような味のある佳品。ベジャール芸術の多様な魅力が浮かぶ構成だった。
(2月4日 ゆうぽうとホール)

ROUSSEWALTZ " Bon appetit"


Gentleman Quality


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