2010年10月中旬〜11月中旬

★注意事項★

■原則首都圏の洋舞(バレエ、コンテンポラリー・ダンス、フラメンコ、現代舞踊等)の主なる&見逃せない公演をフォロー。不注意でスルーしてしまうことはお許しください。興味関心や守備範囲によって若干の偏り等が出るかと思いますが、重ねてお許しください。あまりフォローしていないもの、未見のものに関しては確かなことはいえないのでスルーすることも。演劇等の周辺ジャンルは独断と偏見で掲載。
■ジュニア・児童公演、新人公演・勉強会的公演、発表会やそれに類するものは教育上の配慮や諸事情から原則取りあげません。また、子ども向け公演や全国ツアー都心での公演のないもの・少ないもの等はとりあげないことも。チラシ等配布も少なく一般観客に対して公演告知、情報公開の少ない公演等も同様に後手に。
■首都圏以外の公演は、基本的に公共施設・団体の主催する公演OR管理者が定期的に実見し状況把握のできているもののみ掲載(特にバレエ、現代舞踊)。
■情報の誤り等による被害等に関しては責任を追いかねます。悪しからずご了承ください。HPリンクを極力貼っておりますので一次情報の確認を願います。
■掲載希望等いただいても上記の趣旨に沿わないもの等であれば掲載は遠慮させていただく場合も。ご了解ください。

■来日公演■
【バレエ】

モーリス・ベジャール・バレエ団
『80分間世界一周』はベジャールの遺作で過去の名作からの引用集。もうひとつのプログラムではベジャールの愛弟子で芸術監督のジル・ロマンの『アリア』とベジャールの『火の鳥』『3人のソナタ』を上演。『80分間』はベジャール入門編としていいかも。巨匠を喪ってから早3年、2度目の来日となるだけにロマンの指導ぶりが問われる公演となりそう。地方公演もあり。
「80分間世界一周」
●11/8(月)19:00、11/9(火)19:00、11/10(水)19:00/東京文化会館
「アリア」火の鳥」「3人のソナタ
●11/13(土)15:00、11/14(日)15:00/東京文化会館
¥17,000〜6,000 エコノミー券、学生券、2演目セット券、ペア券あり
http://www.nbs.or.jp/
Le tour du monde en 80 minutes

「奇跡の饗宴」
ズービン・メータ指揮のイスラエル交響楽団モーリス・ベジャール・バレエ団と東京バレエ団によるコラボレーション。ベジャールの名作をメータ指揮のイスラエル・フィルがオケピに入っての生演奏で上演するという一大イベント。『春の祭典』『愛が私に語りかけるもの』『ペトルーシュカ』を上演。『愛が私に語りかけるもの』にはオペラ歌手の藤村実穂子+合唱も付くという豪華版。
「奇跡の饗宴」
●11/3(日)15:00、11/4(月)19:00/東京文化会館
¥39,000〜11,000 エコノミー券、学生券、ペア割引券あり
http://www.nbs.or.jp/

ボリショイ・バレエマリインスキー・バレエ合同ガラ公演「ロシア・バレエのスターたち2010」
2回目となるボリショイとマリインスキーの合同ガラ。各カンパニーのダンサーのパ・ド・ドゥが主になる。メンバーは豪華で、ザハーロワの降板は痛いが、古典系を中心に今のロシア・バレエのトップ級の踊り手が一堂に会するのは貴重といえる。
Aプロ
●10/23(土)14:00、10/26(火)18:30/東京文化会館
Bプロ
●10/24(日)14:00、10/27(水)18:30/東京文化会館
¥23,000〜6,000
http://www.japanarts.co.jp/

オーストラリア・バレエ
前回公演が好評を博し3年ぶりに来日中。グレアム・マーフィー版の『くるみ割り人形』は、少女クララの夢とオーストラリアのバレエの歴史がリンクする。古典作品の読み替えとして斬新。モダン畑出身らしく振付も通常のクラシック・バレエとは違ったものも含まれていておもしろく、それでいて洗練されている。普通のクラシック・バレエは苦手派やファッションや演劇畑の人などはむしろこういった作品からバレエを観始めるとハマるかも。
くるみ割り人形』全幕
10/15(金)18:30、10/16(土)15:00、10/17(日)15:00/東京文化会館
¥16,000〜5,000(他にエコノミー券、学生券等あり)
http://www.nbs.or.jp/

【ダンス】

アンヌテレサ・ドゥ・ケースマイケル+ジェローム・ベル+アンサンブル・イクトゥス
ローザスを率い、今日のコンテンポラリー・ダンスの巨匠といっていい地位になったケースマイケルが、アンサンブル・イクトゥスの演奏するマーラー大地の歌』の「告別」にのせてベルと踊り、繰り広げるコラボレーション。
「3Abschied ドライアップシート (3つの別れ)」
●10/30(土)17:00、10/31(日)14:00/愛知県芸術劇場大ホール
¥6,000〜4,000 学生券、S席ペア券あり
http://aichitriennale.jp/
●11/2(火)19:00/静岡県コンベンションセンター・グランシップ中ホール「大地」
¥6,000〜4,000
http://www.granship.or.jp/
●11/6(土)15:00、11/7(日)15:00/彩の国さいたま芸術劇場大ホール
¥6,000〜4,000 学生券あり
http://www.saf.or.jp/

ローザス
1980年代世界中でコンテンポラリー・ダンス ブームに火をつけたローザスのデビュー作にして伝説の名作がリバイバル上演される。観ておきたい舞台ではあるが、愛知単独公演のうえ前売券は完売している(当日券は不明なので要問合)。
ローザス・ダンス・ローザス
●11/26(水)19:00、11/27(木)18:30、11/28(金)19:00/愛知県芸術劇場小ホール
¥5,000 学生3,000
http://aichitriennale.jp/
Rosas danst Rosas

ピーピング・トム
ベルギーのダンスカンパニー。昨年来日上演した『土の下』が評判に。今村昌平監督の映画『楢山節考』からインスピレーションを得ての舞台。フィジカルシアター系。
「ヴァンデンブランデン通り32番地」
●10/23(土)18:30、10/24(日)18:00、10/25(月)19:30/世田谷パブリックシアター
¥5,000 ペア‐9,000
http://setagaya-pt.jp/

【その他】

ジゼル・ヴィエンヌ
フェスティバル/トーキョーの招聘で来日。“人工身体としての人形製作とそれを用いたパフォーマンスを通じ、身体とイメージの関係、その美学を探求する”という。ダムタイプの高谷史郎、中谷芙二子、ミュージシャンのスティーヴン・オマリー、ピーター・レーバーグらとのコラボレーション。気になる。
「こうしてお前は消え去る」
●10/30(土)19:30、10/31(日)17:00、11/1(月)19:30、11/2(火)19:30、11/3(水)14:00/にしすがも創造舎
¥前売‐4,500 当日‐5,000 学生‐3,000 高校生以下‐ 1,000(前売・当日共通、要学生証提示)
http://festival-tokyo.jp/

ロベール・ルパージュ
ルパージュを観ずして現在の舞台芸術は語れない。オペラ、演劇、サーカス等の演出でその天才ぶりを発揮して世界的に評価されている。ルパージュ・マジックと称される眩惑的な演出に熱狂的なファンも少なくない。好みは別にして一度はちゃんと見るべきアーティスト。4年ぶりの来日。
「The Blue Dragonブルードラゴン
●11/11(木)19:00、11/12(金)19:00、11/13(土)14:00、11/13(土)19:00、11/14(日)14:00/東京芸術劇場中ホール
¥6,500〜4,500
http://www.geigeki.jp/bd/

■国内公演■
【バレエ】

熊川哲也Kバレエカンパニー
コッペリア』は、2004年に初演され、古典作品の演出者としての熊川哲也の才能を知らしめた作品。陰鬱さはなく明るくわかりやすい物語展開が魅力で第三幕ディヴェルティスマンでは音楽構成にも一捻りするなどダンスの見せ場もたっぷりに仕上げている。熊川のフランツも当たり役。『白鳥の湖』は2003年に初演され朝日舞台芸術賞を得るなど評論家からは高く評価された作品。舞台美術は壮麗。英国ロイヤル・バレエの優秀なプリマ、ロベルタ・マルケスの客演が注目される。大阪公演あり。
コッペリア』全幕
●10/23(日)14:00(熊川哲也&東野泰子)/神奈川県民ホール大ホール
¥18,000〜7,000
●10/27(水)18:30(熊川哲也&神戸里奈)、10/28(木)18:30(熊川哲也&東野泰子)/Bunkamuraオーチャードホール
¥18,000〜10,000
白鳥の湖』全幕
●10/30(土)16:00(松岡梨絵&宮尾俊太郎)、10/31(日)14:00(ロベルタ・マルケス&浅田良和)/Bunkamuraオーチャードホール
¥12,000〜6,000
http://www.k-ballet.co.jp/


coppelia(コッペリア) [DVD]

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新国立劇場バレエ団
新芸術監督ビントレーの代表作『ペンギン・カフェ』、久々の上演となるバランシンの『シンフォニー・イン・C』、今年で初演から100年を迎えたフォーキン振付『火の鳥』によるミックスプロで2010/2011シーズンが開幕。今シーズンは古典全幕は『ラ・バヤデール』のみ。あとは今回のようなミックス・プロとファミリー層を意識した全幕ものか超人気のドル箱ドラマティック・バレエ。前者で芸術性を追求するとともに多くのダンサーを起用し、後者で観客動員を図るという意図なのだろう。ただ、前者では動員の苦戦が予想されるし、古典ものが少ないという批判もあるかと思う。どうなっていくのか注目される。
ペンギン・カフェ」「シンフォニー・イン・C」「火の鳥
●10/27(水)19:00(火の鳥:小野絢子&イワン王子:山本隆之)、10/28(木)19:00(エリシャ・ウィリス&イアン・マッケイ)、10/30(土)14:00(川村真樹&福岡雄大)、10/31(日)14:00(エリシャ・ウィリス&イアン・マッケイ)、11/2(火)19:00(川村真樹&福岡雄大)、11/3(水・祝)14:00(小野絢子&山本隆之)/新国立劇場オペラ劇場
¥12,600〜1,500
http://www.nntt.jac.go.jp/

牧阿佐美バレヱ団
ブルノンヴィル版『ラ・シルフィード』&バランシン振付『セレナーデ』一挙上演という贅沢なプログラム。前者は12年ぶりの再演。後者は6年ぶりだと思うが過去の上演では高い評価を得た。主役やソリスト級に若手ダンサーの抜擢も相次いでいて活気が出てきた感。そこに注目して観るのも楽しみだ。
ラ・シルフィード」「セレナーデ」
●10/23(土)15:00(シルフ:茂田絵美子&ジェイムズ:菊地研)、10/24(日)14:00(青山季可&京當侑一籠)/ゆうぽうとホール
¥10,000〜4,000
http://www.ambt.jp/

谷桃子バレエ団
座付き(団付き)のベテラン振付家・望月則彦による『レ・ミゼラブル』は7年ぶりの再演。初演の際も観ているが、ストーリーはよくわかるしそこそこ楽しめた記憶がある。グレードアップしたものになっていればいいのだが。長編の物語バレエの創作は貴重ではある。
レ・ミゼラブル
●10/16(土)16:00、10/17(日)14:00/ゆうぽうとホール
¥8,000〜3,000
http://tanimomoko-ballet.com/

法村友井バレエ団
関西はもちろんわが国屈指の歴史を誇る名門大手。初夏と秋の定期公演は通常大劇場での一回公演なのだが、今回は劇場がやや小さいためか2回公演に。活きのいい若手気鋭の踊りが楽しめそう。
コッペリア」全幕
●10/23(土)14:00(法村珠里&奥村康祐)、10/23(日)18:30(松岡愛&今村泰典)/メルパルクホール大阪
¥8,500〜6,000
http://www.homuratomoi-ballet.jp/

NBAバレエ団
俳優や歌手をゲストに迎え「言葉と身体」を主題に四作を上演する。安達哲治、執行伸宜のほか現代舞踊の大御所の若松美黄が振付を担当するのが注目される。このバレエ団独特の渋いというか異色の企画だろう。
「NEW DANCE HORIZON」
●10/31(日)14:30/東京芸術劇場中ホール
¥5,000
http://nbaballet.org/

日本バレエ協会
恒例の「バレエフェスティバル」は創作バレエを取り上げるもの。日本の創作バレエを語るうえで欠かせない。今年は江藤勝己『ショスタコヴィチピアノコンチェルト』、貞松正一郎『アイ・ガット・リズム』、篠原聖一『カルメン』を上演。江藤作品はおそらくシンフォニック・バレエ、貞松作品は神戸のほか山口や大阪、東京でも以前上演されており楽しさあふれる人気作、篠原作品はわが国最高峰のプリマ・バレリーナ下村由理恵主演でよく知られた悲劇を描く。例年以上にバランスのいい構成の感。
「バレエフェスティバル」
●11/12(金)18:30、11/13(土)15:00/メルパルクホール
¥6,000〜4,000
http://www.j-b-a.or.jp/

東京小牧バレエ団
戦後バレエのパイオニア・小牧正英の系譜を継ぐバレエ団。小牧の死から4年経つが衣鉢を継ぐ菊池宗の下、急速に力をつけ老舗復活へと気勢を上げる。『白鳥の湖』『シェヘラザード』に続いて小牧が戦後すぐに日本初演した『コッペリア』全幕を取り上げる。振付は小牧版のフランツをもっとも踊ったという佐々保樹。中国で踊る長崎真湖&呂萌の主役コンビも楽しみ。
コッペリア」全幕
●11/12(金)18:30、11/13(土)17:00/新宿文化センター大ホール
¥10,000〜4,000 学生券、ペア割引券あり
http://www.komakiballet.jp/

バレエシャンブルウエス
古典でも創作でもアンサンブルの良さと緻密な仕上げを武器に健闘する団。これはアンデルセンの童話をモチーフにした物語バレエ。「清里フィールドバレエ」や地元・八王子で上演したレパートリーを都心の劇場で初披露する。
「おやゆび姫」
●11/13(土)16:00、11/14(日)16:00/ゆうぽうとホール
¥10,000〜5,000 親子ペアチケットあり
http://www.chambreouest.com/

奥土居美可 THEバレエカンパニーオブ横浜
ジャズシンガー奥土居美可とTHEバレエカンパニーオブ横浜のコラボレーション。ひとりの女性のストーリーをジャズとバレエで描くとか。
「LAD〜ラッド〜」
●10/20(水)19:00/草月ホール
¥前売‐4,000 当日‐5,000
http://lad1020.cocolog-nifty.com/blog/

【ダンス】

Noism1
2008年に初演され、コンテンポラリー・ダンスの社会的認知に大きな功績を果たした朝日舞台芸術賞(休止)の舞踊賞を受けた金森穣作品。「見世物小屋シリーズ」と銘打たれ演劇的要素やアングラな感覚を大胆に導入して現代そのもの描き出した問題作。朝日の賞と同時に受けたキリンダンスサポートによりチケット代が下げられている。年明けから数か所で公演予定されているが東京公演はない模様。
「Nameless Hands 〜人形の家」
●11/5(金)19:00、11/6(土)17:00、11/7(日)17:00、11/10(水)19:00、11/11(木)19:00、11/13(土)17:00、11/14(日)17:00、11/15(月)19:00/りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 スタジオB
¥3,500 学生‐1,500
http://www.noism.jp


NINA materialize sacrifice [DVD]

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ニブロール
矢内原美邦を中心としたディレクター・システムをとるアーティスト集団。ダンスという枠を超えたリアルで切実な表現を特徴とする。「あいちトリエンナーレ」において世界初演される注目作だけに公演ラッシュ時期だがぜひとも駆けつけたいところ。
「THIS IS WEATHER NEWS」
●10/22(金)19:00、10/23(土)14:00、10/23(土)19:00、10/24(日)14:00/愛知県芸術劇場小ホール
¥3,000 学生‐2,000
http://www.nibroll.com/
dance and art Nibroll

珍しいキノコ舞踊団
1990年代初頭の頃からマイペースで息長く活動を続け人気を誇る元祖カワイイ系のダンスカンパニー。テレビのCM等の仕事も多い。20周年記念公演は野外で。今回は酸いも甘いも知り尽くした創設メンバーからピチピチの若手までが出演。友情出演で小浜正寛(ボクデス)、フォークシンガー小象もでる。
「20分後の自分と。」
●10/27(水)〜10/31(日)19:00/3331 Arts Chiyoda 屋上(雨天中止の場合あり)
¥前売‐3,800 当日‐4,500 学生前売‐2,500
http://www.strangekinoko.com/

黒田育世
映画や各種メディアでの活躍も含めコンテンポラリー・ダンス界の風雲児からより中核的な存在へと上り詰めてきた感のある黒田が満を持して書き下ろしの大作に挑む(フェスティバル/トーキョー委嘱作品)。母親をテーマにした壮大なファンタジーになるとか。女性性を衒いなく曝け出した黒田作品に好悪は分かれるが、とにもかくにもその存在と作品は常に刺激的であること、無視できないことは確かである。
「あかりのともるかがみのくず」
●11/9(火)19:00、11/10(水)19:00、11/11(木)19:00、11/13(土)17:00、11/14(日)17:00、11/15(月)14:00/にしすがも創造舎
¥前売‐4,000 当日‐4,500 学生 3,000円、高校生以下 1,000円(前売・当日共通、要学生証提示)
http://festival-tokyo.jp/

千日前青空ダンス倶楽部
土方巽直系の北方舞踏派出身の紅玉が主宰する舞踏カンパニー。ポップでコンテンポラリーな味わいも持ちながら踊り手の内面からにじみ出る繊細な感情が豊かに舞台空間を観たす。
「アカイノノハナ」
●10/15(金)20:00、10/16(土)14:00、10/16(土)18:00/Art Theater dB 神戸
¥前売‐2,500 当日‐3,000 その他各種割引あり
http://sen-aozora.com/

まことクラヴ
部活動を標榜するユニット。部長の遠田誠はじめ個性派たちが、ゲリラ的なパフォーマンスを行ったり、劇場で公演を行う場合でもユルユルにみえてしたたかな戦略をはらんだ舞台をみせて観客を惑乱させる。今回は横浜のニュースポット、海辺のテラスのようなスペースでの公演。何をやらかしてくれるか楽しみである。
『事情地域ヨコハマ』
●上演中〜10/15(金)19:30、10/16(土)19:30/象の鼻テラス
¥前売‐3,200 当日‐3,500 学生前売‐2,500
http://www.makoto9love.com/

岩渕貞太
自主公演に関しては機会のがしてあまり観ていないのでコメントできないが、真面目そうなダンサー/作り手。ソロ。
『UNTITLED』
●上演中〜10/15(金)19:30、10/16(土)15:00&19:30/STスポット横浜
\前売‐2,500 当日‐3,000
http://teita-iwabuchi.com/

KENTARO!!
ヒップホップ出身で動きや音楽もセンスよく、手堅くまとまりあるピースを作る人のソロ公演。コンテンポラリー・ダンスでこれだけの期間公演を行うのは珍しい。こういった機会が増えていってほしいと思う。その意味では快挙。
『僕はまた今日も 未完成の音楽で唄う』
●上演中〜10/15(金)20:00、10/16(土)16:00&20:00、10/17(日)16:00、10/18(月)20:00、10/19(火)20:00、10/20(水)16:00&20:00、10/21(木)20:00、10/22(金)20:00、10/23(土)16:00/20:00、10/24(日)16:00/こまばアゴラ劇場
¥前売‐2,800 当日‐3,200 学生‐2500
http://www.kentarock.com/

「DANCE PLATFORM 2010」
新国立劇場コンテンポラリーダンスの企画でA・B各プロ4人ずつの若手振付家が作品発表する。Aプロでは、原田みのる『果てに』、池田美佳『SINSHOKU』、菊池尚子『Improvisation.705117902』、高瀬譜希子『Autumn Hunch』、Bプロでは松崎えり『belle ile』、山口華子『レトルト ― その中の愛と闘争』、大岩淑子『FAUNE(2008)』、C/Ompany『イキキル』を上演。顔ぶれのほとんどは現代舞踊系なのでコンテンポラリー・ダンス系の関係者にするといい気分はしないだろう。最近は現舞系にも新たな世代が育ってきてはいるようで、バイアスをかけずそれらに光を当てる企画か。2、3名は私も比較的積極的に注目している。
Aプロ
10/22(金)19:00、10/23(土)18:00、10/24(日)15:00/新国立劇場小劇場
Bプロ
10/29(金)19:00、10/30(土)18:00、10/31(日)15:00/新国立劇場小劇場
¥5,250〜1,500
http://www.nntt.jac.go.jp/

森下真樹
YRBWダンスプロジェクトの第三弾。独特な動きや言葉の間の面白さを活かしたキャラクターで独自のカラーを出す人。熱狂的なファンがいるようだ。本格的な単独ソロは久々。
「月の的を射る犬」
●10/23(土)18:00、10/24(日)14:00/横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール
¥前売‐3,200 当日‐3,500
http://maki-m.com/

木野彩子
YRBWダンスプロジェクトの第三弾。地道にいろいろやって「横浜ダンスコレクション」で賞を獲った人。
「かめりあ」
●10/23(土)14:00、10/24(日)18:00/横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール
¥前売‐3,200 当日‐3,500
http://saikino.blogspot.com/

上田遙
上田遙DANCE RECITAL14は「リア王」を扱うもの。シュービジネス系からバレエ、モダンその他に顔の広い作者ならではの人脈を知ることができる。
「現代版 リア王〜夢はるか光に満ちて〜」
●10/23(土)15:30、10/23(土)19:00、10/24(日)13:00/青山円形劇場
¥前売‐7,000 当日‐7,000
http://www.haruka-ueda.net/

マドモアゼル・シネマ
セッションハウスの劇場付カンパニー。地方公演あり。
「不思議な場所」
●10/23(土)19:00、10/24(日)14:00、10/24(日)18:00/セッションハウス地下スタジオ
¥前売‐2,800円 当日‐3,000円 学生‐2,000円 小中高‐1,500円
http://www.session-house.net/

高瀬多佳子ダンスギャラリー
高瀬は、江口隆哉や金井芙三枝という日本の現代舞踊の本流筋のひとつの系譜を受け継ぎつつ米でポストモダンのローラ・ディーンのカンパニーに所属した経験等も持つ。高瀬のソロは迷いのない流動感があり、研ぎ澄まされた美意識が感じられる。今回はソロ『空庭』と群舞『Expression』を発表。
「空庭」「Expression」
●10/27(水)19:30、10/28(木)15:30、10/28(水)19:30/アサヒアートスクエア
¥4,000(1ドリンク付き)

ボナンザグラム
ユニークバレエシアター出身で毎年独創的な作品を発表して話題を集める三浦太紀のカンパニー公演。
「Intention or Web…A side」「Intention or Web…B side」
●10/28(木)19:00/東京芸術劇場中ホール
¥5,000〜4,000

ラ ダンス コントラステ
さまざまな題材をオフバランスやアンドゥダンな動きを駆使した作舞で視覚化した作品を発表する佐藤宏のカンパニー。美術や照明などのスタッフの力も大きい。今回のテーマはオペラの「蝶々夫人」。
「Madam B(マダム・ビー)」
●10/29(金)19:30、10/30(土)15:00、10/30(土)19:00、10/31(日)15:00/吉祥寺シアター
¥5,000〜3,000
http://contrastee.com/

ほうほう堂
ユルユル系にみえて結構踊れる女性デュオ。2009年11月より月に1度、廊下や屋上、カフェなど劇場を飛び出して様々な場所で踊ってきた企画の集大成として下北沢の素敵な家で踊る企画とか。
「ほうほう堂@留守番」
●11/6(土)14:00、11/6(土)19:00、11/7(日)14:00、11/7(日)19:00、11/12(金)19:30、11/13(土)14:00、11/13(土)19:00、11/14(日)14:00、11/14(日)19:00/下北沢の素敵な家
¥前売‐3,000 学生‐2,500円 当日-3,500 小中学生-1,000円 未就学児-無料
http://hoho-do.net/

C/Ompany
海外経験のある大植真太郎、柳本雅寛、平原慎太郎によるユニット。欧州コンテの延長上に独自のものをみせてくるのか。上記の新国立劇場主催公演に呼ばれフェスティバル/トーキョーの公募公演に通るし単独公演ははじめてなのに芸術文化振興基金が下りているということからも業界的にはかなり期待されているようだ。
「イキ、テ、タイ」
●11/12(金)19:30、11/13(土)19:30、11/14(日)15:00/シアターグリーン
http://shintaroue.exblog.jp/

【その他】

冨士山アネット
バレエの「白鳥の湖」を再構築して翻弄される王子と白鳥の群れを軸に個人と集団の関係性を描くとか。作・演出・振付の長谷川寧は野田秀樹近藤良平らとも仕事する気鋭。小劇場的なテイストを持ちながらもセンス良くスタイリッシュな世界を描く。これまでの公演ではスタイルを定めずいろいろ実験しているがシアタートラムでの大一番は長谷川にとっても勝負となろう。
【SWAN】
●10/21(木)19:30、10/22(金)19:30、10/23(土)14:00、10/23(土)19:30 、10/24(日)13:00、10/24(日)17:00 /シアタートラム
¥前売‐3,000 当日‐3,200 学生‐ 2,500
http://fannette.net/

dots
京都を拠点に活動するパフォーマンス集団。京都造形大学系。2004年の「<東京の夏>音楽祭」にてミクストメディア・パフォーマンス『うつつなれ』を発表したが評判はいま一つ。内容は可もなく不可もなくだったが同じ京都出身の“ダムタイプの再来”みたいな煽り文句、コピーそれに「<東京の夏>音楽祭」というブランドが観客に過大な期待をあたえたためだろう。若い才能を売り出す際は慎重にしないと大変なことになる。その後紆余曲折あったようだが幸いに地元で着実に成果を上げ力をつけたようでなにより。久々の東京公演は気になる。
「カカメ」
●10/22(金)19:30、10/23(土)19:30、10/24(日)15:00/川崎市アートセンターアルテリオ小劇場
¥前売‐3,000 当日‐3,500 シニア・ユース割引あり
http://dots.jp/

蘭黄の会
同世代の日本舞踊家たちと五耀會を立ち上げ日本舞踊の魅力の普及と可能性を探求する藤間蘭黄の会。昨年評判を呼んだゲーテの「ファウスト」に取材した斬新な創作『禍神』を改訂再演するほか『菊慈童』を踊る。
禍神」「菊慈童」
●10/24(日)16:30/国立劇場小劇場
¥7,000
http://www.geocities.jp/rankoh_f/

石井智子スペイン舞踊団
小松原庸子スペイン舞踊団の華・スターとして活躍しつつ自らのカンパニーも立ち上げ近年精力的に公演活動を行う石井智子。今回は昨年の公演で圧倒的な感動をもたらした“コンパスの魔術師”ことディエゴ・カラスコに加え最高のギタリストのひとりといわれるモライート・チコを招いての共演というから期待せずにはいられない。
MAGIA-魔法」
●11/5(金)19:00/ゆうぽうとホール
¥10,000〜6,000
http://tomokoishii.com/