JCDN主催「踊りに行くぜ!!」vol.10開催に寄せて

JCDN主催の「踊りに行くぜ!!」が今年で10周年を迎えました。2000年に札幌、東京、横浜・大阪の4都市で始まったプロジェクトは、これまで224組のアーティストが参加し、40地域を旅してきたそうです。今年は33のダンス作品が全国18地域に旅に出ます。
今年は10周年記念のスペシャル企画・イベントも用意。10周年記念BOOKの刊行、「世界のおもしろビデオダンス上映会/映像祭」の開催、地域スペシャルバージョンとして前橋で「踊りに行くぜ!! with VIDEO DANCE」、別府で「踊りに行くぜ!! MINI DANCE FESTIBAL」の開催、そして「10周年記念パーティー もう一度観たい あのダンス・あのアーティスト」として以前話題をさらったラインアップの再演等が予定されています。
詳しくは特設サイトにアクセスしていただけると分かるかと思いますが、「踊りに行くぜ!!」は、全国のパフォーマンススペース間を巡回し、同時代の多様な身体表現を幅広い観客層に示してきました。天野由紀子、身体表現サークルらの衝撃的な登場はもはや伝説!? いまは亡き野和田恵里花さんと近藤良平のデュオ作品等の佳作も忘れられません。アートによる町興し、地域文化の活性にも一役買っています。コンテンポラリー・ダンスを観る楽しみとは、ダンスという表現が言葉以前のあふれるイメージを内包し、観るものに新しい価値観を生むことにある――主催者提唱のこの考えは、この10年で浸透し、各地のアートシーンを活性化、その輪はアジアにも広がっています。
「踊りに行くぜ!!」の行われてきた2000年代は、1990年代にブームを起したとされるコンテンポラリー・ダンスの成熟・発展の時期だったのかもしれません。2010年代を見据え、よりコンテンポラリー・ダンスが社会に根付き、発信力を高めるためにも「踊りに行くぜ!!」の一層の発展は重要。さらに魅力的な催しになっていってほしいと思います。
「踊りに行くぜ!!」vol.10 開催地・日時

2009年
10/9(金)18:30/文化フォーラム春日井(愛知)
10/10(土)19:00/イムズホール(福岡)
10/14(水)19:30/生活支援型文化施設 コンカーリョ(札幌)
10/31(土)17:00/鳥の劇場(鳥取)
11/7(土)19:00/舞鶴赤れんが倉庫群<巡行型>(京都)
11/15(日)17:00/アルカスSASEBO イベントホール(佐世保)
11/22(日)-23日(祝)各日17:00/シネマまえばし(前橋)
11/28(土)19:00/豊岡市民プラザ(兵庫)
12/2(水)19:00/川崎市アートセンター(神奈川)
12/5(土)18:30/アステールプラザ(広島)
12/6(日)19:00/沖縄県立美術館・博物館(沖縄)
12/8(火)19:00/函館市芸術ホール(函館)
12/12(土)18:30/清水市文化センター<巡行型>(静岡)
12/12(土)18:30/メディキット県民文化センター<舞台上舞台>(宮崎)
12/16(水)-17(木)各日19:00/ひめぎんホール(松山)

2010年
3/13(土)-14(日)/別府市中心市街地「MINI DANCE FESTIBAL」(別府)
2/20(土)-21(日) /伊丹アイホール「SPECIAL IN ITAMI」(伊丹)
3/5(金)-6(土)/アサヒアートスクエア「SPECIAL IN TOKYO」(東京)
3/7(日)/アサヒアートスクエア「10周年記念パーティー もう一度観たい あのダンス・あのアーティスト」(東京)