2011-01-01から1年間の記事一覧

年末年始に際して

2011年も残すところあとわずかとなった。 年末回顧に関しては、このblogのカテゴリ[2011回顧]をご覧いただきたい。また、音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「オン・ステージ新聞」新年特大号の洋舞ベスト5に回答したほか、「ダンスマガジ…

週刊「オン★ステージ新聞」2011年新人ベスト1に米沢唯&鈴木ユキオ

音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「週刊 オン★ステージ新聞」新年特大号1月6日号/第1906号が発行された。 当方も2006年以降同紙に寄稿しているが、今回の新年号でも2011年度の「洋舞ベスト5」と「新人ベスト1」が発表されている。評論家…

ベジャールの遺伝子を受け継ぐ者たち〜小林十市、金森穣、東京バレエ団、風間無限

故モーリス・ベジャールゆかりのアーティストの舞台を観る機会が続いた。 最初は小林十市×大柴拓磨によるダンスアクト『ファウスト・メフィスト』(12月15日 新宿BLAZE)。ベジャール・バレエ・ローザンヌで活躍した小林は腰を痛めバレエの舞台から遠ざかり、…

地域における先進的な文化活動 八戸、金沢など

時事通信が以下の記事を配信した。 芸術家に魅力ある都市は?=先進的文化活動を調査−総務省(時事通信) http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011121700177 総務省が地方都市に芸術創造活動に携わる人材が定住して、地元住民と交流していくための条件を調査す…

洋舞2011 vol.2

現代舞踊やコンテンポラリー・ダンスと呼ばれる分野のダンス中心に触れる。 大ベテランでは芙二三枝子が米寿記念「芙二三枝子現代舞踊公演」を行って健在ぶりをみせた。山田恵子・和田寿子・藤里照子・森嘉子・山田奈々子による五人の会『五重奏』というもの…

洋舞2011 vol.1

2011年の舞踊界にとって大きな衝撃だったのは、いうまでもなく東日本大震災であろう。首都圏でも公演中止や延期が相次ぐとともにチャリティ公演や被災地への慰問公演を行うアーティストも現れた。「なぜ踊るのか」「ダンスに何ができるのか」などと自問する…

黛敏郎 没後15年

来年2012年は作曲家・黛敏郎(1929〜1997年)の没後15年にあたる。それを記念してのイベントが続いており、先日はオペラ『古事記』(1996年)が日本初演された。 黛は生涯を通し幅広いジャンルの曲を書いた。 管弦楽・吹奏楽・室内楽・器楽・声楽・オペラ等に加…

バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌「DANZA」のリニューアル

バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌「DANZA」(東京MDE)が11/18発行の第37号からリニューアルした。これまでの隔月刊から季刊になる。 バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌 DANZAのデジタルマガジン http://www.mde.co.jp/danza/ A4オールカラー。「ダンス」をキ…

芸術院会員候補決定

文化庁は1日、平成23年度日本芸術院会員候補者を発表した。 平成23年度日本芸術院会員候補者の決定について http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2011/pdf/h23_geijutsuiin.pdf 第三部(音楽・演劇・舞踊)では能楽の友枝昭世、日本舞踊の花柳壽輔が選ばれ…

エリェナ パァヴロヴァをしのんで〜没後70周年記念遺品展〜

今年は日本バレエの母と称されるエリアナ・パブロバ(Eliana Pavlova/1899〜1941)の没後70年にあたる。 1919年のロシア革命から逃れて訪日したパブロバは、鎌倉・七里ヶ浜に稽古場を開く。ここから服部智恵子、東勇作、橘秋子、貝谷八百子、近藤玲子、大滝愛…

「トヨタ コレオグラフィーアワード 2012」募集開始

コンテンポラリー・ダンスの振付家の登竜門である「トヨタ コレオグラフィーアワード」の2012年度の概要・募集情報が25日、公表された。 トヨタ コレオグラフィーアワード 2012募集開始! http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/s…

来春、韓国の2大バレエ団が我が国で競演!

我が国と韓国のバレエ界との関わりは少なくない。 国立の韓国国立バレエの初代芸術監督は服部・島田バレエ団出身の林聖男。林と青年バレエグループ(服部・島田バレエ団を脱退した者や佐多達枝が結成)で活動を共にした石田種生が同バレエ団に大作『エスメラル…

今年設立40周年の東京バレエ協議会が公式HP開設

今年で設立40周年を迎えた東京バレエ協議会の公式HPが11月1日付で開設された。 http://www.tba-ensemble.com/ 同協議会の設立経緯は以下のようになる(HPより)。 1968年、文部省の外局として文化庁が設置されたのを機に、日本のバレエ界と文化庁を結ぶパイプ…

来日ダンス公演・招聘のあり方について〜ジェローム・ベル『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』日本版上演に思う

舞台芸術シーズンたけなわ、公演がめじろ押しのなか、一際話題を集めたのが、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団とフェスティバル/トーキョーが共催した『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』(11月12、13日 彩の国さいたま芸術劇場大ホール)だろう。 これはコ…

「BALLET FACTORY(大人からのバレエ.com)」のコラム

健康づくり、スポーツ、子育て、それにバレエに関する単行本やムック本を刊行している出版社・(株)健康ジャーナル社が運営するバレエ情報サイト「BALLET FACTORY(大人からのバレエ.com)」。バレエスタジオ訪問記事やバレエ関連ブログの紹介等のコンテンツに…

北九州市民文化賞に津村禮次郎、奨励賞に崔由姫

北九州市が同市出身で芸術文化活動活躍した人物に贈る今年度の市民文化賞・奨励賞を発表した。 市民文化賞に能楽の津村禮次郎(69)を、また、将来が期待される人物、団体が対象の市民文化奨励賞にバレエの崔由姫(27)を選んだ。 北九州市民文化賞:津村さんに …

舞台照明家・アイカワマサアキの死から間もなく一年

舞踏やコンテンポラリー・ダンス中心に活動した舞台照明家アイカワマサアキ(相川正明)が急逝したのは昨年の12月29日だった。享年61歳。コンテンポラリー・ダンスにとって2007年に45歳で亡くなった名ダンサー・野和田恵里花に続く痛恨の損失だった。 アイカワ…

横浜市がアートフェスティバル「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」開催

横浜市が来年開催する新たなアートフェスティバルについて発表した。 報道によると来年7月中旬から10月上旬に開催される「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」と名付けられたこのアートフェスは、バレエや現代ダンス、フラダンス、ヒップホップ等…

『パゴダの王子』までの25年と、これから

新国立劇場バレエ団が2011/2012シーズンのオープニングを飾る舞台として、舞踊部門芸術監督デビッド・ビントレー振付『パゴダの王子』を上演した。 後年傑作物語バレエ『オネーギン』を生むジョン・クランコが振付し、イギリス人作曲家ブリテンに委嘱して創…

アキコ・カンダをあらためて追悼する

モダンダンスの第一人者のひとりアキコ・カンダ(本名・神田正子)が亡くなったのは9月23日のことだった。昨年10月より肺癌を患い、芸能活動と闘病を両立させていたが、9月9日〜11日まで青山円形劇場で開催されたリサイタル『花を咲かせるために〜バルバラを踊…

オールニッポンバレエガラコンサート2011 in いわき

日本人バレエダンサー達による復興支援チャリティー「オールニッポンバレエガラコンサート2011in いわき〜東日本大震災復興支援 特別無料公演〜」が12月28日(水)18:00いわきアリオス中劇場で行われる。 公演詳細 http://iwaki-alios.jp/cd/app/index.cgi?CID…

紫綬褒章に天児牛大

2日付で発表された秋の叙勲で、山海塾を主宰する舞踏家・天児牛大(あまがつ・うしお/65歳)が紫綬褒章を受章する。 紫綬褒章受章者(時事通信) http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011110200088 天児は平成15年度(第54回)に芸術選奨文部科学大臣賞を受けて…

次代を担う子どもの文化芸術体験事業

文化庁の「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」は、小中学校等を文化芸術団体が巡回して公演を行ったり、芸術家を派遣する事業。次代の文化の担い手となる子どもたちの発想力やコミュニケーション能力の育成を図り、将来の芸術家の育成や国民の芸術鑑賞能…

「横浜ダンスコレクションEX」ファイナリスト決定およびMASDANZAでEmily(田中恵美理)が1位獲得 !

既報であるが、来年2月に行われるコンテンポラリー・ダンスの振付家の登竜門「横浜ダンスコレクションEX」のファイナリストが決まった。 昨年リニューアルしたばかりだが、世代交代の波を感じる。みんな若い! http://www.yokohama-dance-collection-r.jp/jp…

2012年第69回全国舞踊コンクール 募集要項

東京新聞主催・全国舞踊コンクールの2012年度募集要項が発表された。 3月19(月・祝)〜4月2日(月)、めぐろパーシモンホールにて開催される。 2012年第69回全国舞踊コンクール(東京新聞 TOKYO Web) 本年3〜4月に行われる予定であった第69回の同コンクールは東…

Noism第4期活動更新決定!

りゅーとぴあ新潟市民芸術会館レジデンシャル・ダンス・カンパニーNoismが平成25年8月から平成28年8月まで活動延長することが決定した。 「Noism」 2016年まで活動延長(10/20 16:27 テレビ新潟) http://news24.jp/nnn/news8821885.html 10月7日付で…

松山バレエ団・新『白毛女』訪中公演と森下洋子舞踊歴60周年

松山バレエ団が13回目の訪中公演を行っている。 中国文化省招聘により新『白毛女』を上演。9日と10日に上海、14日、15日に北京で公演し、19日と20日には重慶での上演を予定(第12回アジア芸術祭参加)している。 日本の松山バレエ団「白毛女」第13回訪中公演(C…

ダンス トリエンナーレ トーキョー 2012 会期・参加予定アーティスト公表!

2002年にビエンナーレとしてスタートし、現在は3年に一度、世界の振付家・ダンサーが東京・青山を中心に集う国内最大級のダンスの祭典「ダンス トリエンナーレ トーキョー」。2012年秋に第5回が開催されるが、その会期・ラインナップが13日公表された。 同日…

岩田守弘、ボリショイ・バレエ団退団へ

ロシア/モスクワのボリショイ・バレエ団の第1ソリストとして活躍する岩田守弘が今シーズン限りで同バレエ団を退団する。 ボリショイ劇場のソリスト、岩田守弘さん退団へ http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111008-OYT1T00765.htm ソリストの岩…

「劇場の発見」について

「劇場の発見」 Vol.1[ダンスの作業から]というイベントが3日より始まっている。日暮里サニーホール・ムーブ町屋という東京・荒川区にある2館の劇場で開催されるものだ。 主催は2館の指定管理者である株式会社シービーシーメソッド。プロデューサーは同社の…