「トヨタ コレオグラフィーアワード 2012」募集開始

コンテンポラリー・ダンス振付家の登竜門である「トヨタ コレオグラフィーアワード」の2012年度の概要・募集情報が25日、公表された。
トヨタ コレオグラフィーアワード 2012募集開始!
http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/society_and_culture/tca/2012/index.html
トヨタ自動車株式会社が世田谷パブリックシアターと提携し次代を担う振付家の発掘・育成を目的とした同アワード。2001年に創設され、今回で8回目となる。
募集期間は11月28日から2012年1月20日(当日消印有効)まで。応募資格は、日本国籍を有するか日本に在住もしくは活動の拠点を置いている振付家で、自身の振付作品を発表した経験のある人。ジャンルは問わない。
選考方法は、公募のなかから審査委員によるファイナリスト選考会にて選出されたファイナリスト6名/組が同年7月22日に行われる“ネクステージ”(最終審査会)において作品を上演。審査委員、ゲスト審査委員により「次代を担う振付家賞」(1名)、観客投票により「オーディエンス賞」(1名)を決定する。
審査委員は小倉由佳子、楫屋一之、唐津絵理、近藤恭代、橋本裕介、藤田直義、丸岡ひろみ、という全国の劇場プロデューサー・制作者が務める。そこに本選からゲスト審査委員として加藤訓子(パーカッショニスト)、四方幸子(メディアアート キュレーター)、長塚圭史(劇作家・演出家・俳優)、やなぎみわ(美術作家・演出家)が加わる。
振付家賞受賞者には次年度(2013年度)に受賞者公演の場が提供される。トヨタ自動車から作品製作費の一部として200万円が授与され、世田谷パブリックシアターより受賞者公演の場としてシアタートラムでの公演を提供される。
これまでの振付家賞受賞者は砂連尾理+寺田みさこ、黒田育世、東野祥子、隅地茉歩、白井剛、鈴木ユキオ、古家優里。コンテンポラリー・ダンス界を背負って立つ活躍をみせている。選考方法や最終審査の結果に関して毎回議論が起こる。ダンス雀の話題を呼ぶイベント。とにもかくにも議論や意見交換が積極的に行われるのは健全だと思う。「コップの中の嵐」ではいけないが、ダンスの未来を踏まえての建設的な議論であれば望ましい。何の問題提起も起こらない閉じた世界に未来はないのだから。


TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2010

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