2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

英国ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

今年の一大イベントのひとつ英国ロイヤル・バレエ来日公演の最終演目のケネス・マクミラン振付『ロミオとジュリエット』は、スケジュールの都合上、リャーン・ベンジャミン&エドワード・ワトソン、吉田都&スティーブン・マックレーの2組で観ることになった…

今夏以後のブルノンヴィル関連のセミナー・公演

オーギュスト・ブルノンヴィル(August Bournonville 1805〜1879)は、19世紀前半のロマンティック・バレエ最盛期に活躍したデンマークのバレエマスター・振付家。その作品に特徴的な技術体系や思想をブルノンヴィル・スタイルとよぶのはよく知られよう。ブル…

2010年7月

★注意事項★ ■原則首都圏の洋舞(バレエ、コンテンポラリー・ダンス、フラメンコ、現代舞踊等)の主なる&見逃せない公演をフォロー。不注意でスルーしてしまうことはお許しください。恣意的な選択ではないですが、興味関心や守備範囲によって若干の偏り等が出…

谷桃子バレエ団『リゼット』と至宝プリマ・高部尚子

昨年から展開されている、老舗・谷桃子バレエ団の創立60周年記念シリーズの第5弾は『リゼット』全幕。牧歌的な農村を舞台にした喜劇バレエ「ラ・フィユ・マル・ガルデ」の谷版であり、1962年の初演以来大切に受け継がれるレパートリーである。ロシア経由のゴ…

映画「石井輝男 映画魂」に『土方巽野辺おくり祭り「むしびらき」』の記録映像収録

高倉健主演「網走番外地」シリーズ、東映の異常性愛路線の「徳川女刑罰史」、つげ義春原作「ねじ式」等のカルト的名作で知られ、ジョン・ウーやクエンティン・タランティーノら今をときめく世界の鬼才映画人にも大きな影響をあたえた監督が石井輝男だ。没後5…

英国ロイヤル・バレエ『うたかたの恋(マイヤリング)』

来日中の英国ロイヤル・バレエ団公演の目玉は、ケネス・マクミラン振付の大作『うたかたの恋(マイヤリング)』全三幕(6月22〜24日 東京文化会館)だろう。 これは、19世紀末オーストリア=ハンガリー帝国を統治するハプスブルク家の皇太子ルドルフの心中事件“マ…

NBAバレエ団・第7回トゥールヴィヨン公演『ジゼル』

NBAバレエ団『ジゼル』全幕(6月19、20日 メルパルクホール、20日所見)。ジゼル役には当初、パリ・オペラ座バレエ団のベテラン・エトワール、デルフィーヌ・ムッサンを招聘する予定だったが、右足の怪我のためキャンセルとなった。変わってオペラ座からプルミ…

くりた陸「MIYAKO バレリーナ吉田都ものがたり」

現在、来日中の英国ロイヤル・バレエ団公演『ロミオとジュリエット』主演をもって吉田都さんがロイヤル・バレエでの最後の舞台を迎える。2日間公演とも早々にチケットは完売しており、その舞台を観られる人は限られるのは残念なところ。 そんななか都さんの…

Noism1『Nameless Hands-人形の家』再演

Noism1の秋の公演は、一昨年夏に発表された見世物小屋シリーズ第1弾『Nameless Hands-人形の家』の再演。第8回朝日舞台芸術賞舞踊賞を受賞したが、その際同時に受けたキリンダンスサポートによる再演とのことだ。すぐれた現代作品の再演に力が入るのは望ま…

英国ロイヤル・バレエ来日公演『リーズの結婚』

今年のバレエ界の重要イベントのひとつ英国ロイヤル・バレエ来日公演が始まった。 『リーズの結婚』は、ロベルタ・マルケスとスティーヴン・マックレー主演で観る。 リーズ役のマルケスは、小柄なのは気になるかもしれないが、難しいクロスやオフ・バランス…

横井茂に関する論考

戦後創作バレエの歴史を語るに際して欠かせないのが横井茂の存在である。 1930年生まれ、今年で傘寿を迎えた横井は能楽宗家に生まれたが、戦後間もない時期に上演された第一次東京バレエ団による『白鳥の湖』を観て感激し、バレエの道へと足を踏み入れた。小…

三島由紀夫 没後40年

今年は作家・三島由紀夫の没後40年にあたる。 関連イベントも行われている。先日まで銀座シネパトス「特集:日本映画レトロスペクティブ Part9〜没後四十年 映画で辿る三島由紀夫」では三島原作映画が連続上映されていたし、山中湖にある三島由紀夫文学館で…

「クロワゼ」サイトに谷桃子バレエ団「リゼット」リハーサル・レポ映像

谷桃子バレエ団が創立60周年記念シリーズ5として6月23日〜25日、東京・めぐろパーシモンホールにて団の代表的なレパートリーのひとつであるパストラル・コミック・バレエ『リゼット』(『ラ・フィュ・マル・ガルデ』)全幕を久々に上演する。そのリハーサル・…

「ニジンスキー・ガラ」に上野水香、中村祥子が出演!

ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団は、毎年シーズンの最後に「バレエ週間」を催し、ノイマイヤーの代表作の数々を日替わり上演したり、海外からの一流カンパニーの招聘公演を行ったりしている。最終日に行われる「ニジンスキー・ガラ」は、ハ…

中島哲也監督「告白」に黒田育世が出演!

昨年度の本屋大賞受賞作である湊かなえのベストセラーを原作に、松たか子主演で映画化した「告白」。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」といった芸術性と商業性を兼ね備えた秀作を連打する中島哲也監督最新作ということもあって楽しみにしていた。 ひとり娘を…

contact Gonzo

インドネシアダンスフェスティバルが行われ日本からはcontact Gonzoが参加する。 contact Gonzoとは、垣尾優と塚原悠也が2006年に結成したパフォーマンス・ユニットであり、関西を拠点としている。激しい殴り合いのような格闘技的な即興パフォーマンスを…

「2010年トルコにおける日本年」関連ダンス公演ほか

今年は日本とトルコの友好関係の起点として知られるエルトゥールル号遭難事件から120年を迎えた。それに伴って、「2010年トルコにおける日本年」が開催され、その参加公演中心にさまざまな文化事業やイベントが行われている。 トルコの現代演劇・舞踊界の話…

「横浜ダンスコレクションR」が来年度からリニューアル

旧バニョレ国際振付賞のジャパンプラットホームとして出発し、形態を変えながらも若手振付家の登竜門として機能してきた「横浜ダンスコレクションR」。次回(2011年度)から「横浜ダンスコレクションeX」としてリニューアルする旨が発表された。 コンペは今ま…

マシュー・ボーンの『白鳥の湖/SWAN LAKE』

チュチュ姿の女性ではなく男性が踊る異色版として話題になったマシュー・ボーンの『白鳥の湖』が5年ぶりに来日している。このバレエは1995年、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で世界初演されロングランを記録し、1998年にはブロードウェイ進出を果たしこ…

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団 『私と踊って』

ピナ・バウシュが率いていたヴッパタール舞踊団がピナの死後はじめて来日した。 今回の上演されたのは『私と踊って/Komm tanz mit mir』。リュートの生演奏にのせたドイツの古歌謡が舞台を満たし、「私と踊って!」と女が何度もなんども繰り返す言葉が、とき…

TETSUHARU構成・演出・振付『PLANET bite-sized』

エネルギッシュで胸すくような興奮を味わえつつ肩のこることなく楽しめる痛快なステージ。CSB International が企画・制作する『PLANET bite-sized』は、プロのダンスエンターテイナーたちが集って小空間で惜しげもなくその妙技と個性を爆発させる贅沢なイベ…

平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演の募集

平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演の募集が始まっている。 平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演の募集についてhttp://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/geijutsusai/22_geijutsusai_boshu.html 例年同様に「演劇」「音楽」「舞踊」「大衆芸能」…

大野一雄、死去

舞踊家で舞踏を代表する存在である大野一雄さんが6月1日に亡くなられた。呼吸不全のため横浜市内の病院で息を引き取られたとのこと。享年103歳。 http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100602-OYT1T00245.htm http://mainichi.jp/select/person/ne…

池袋にチャコット直営店&カルチャースタジオ誕生

総合ダンス用品メーカーチャコットが6月5日に東京都豊島区池袋に全国で27店舗目となる直営店と6店舗目となるスタジオを開設するのが話題になっている。 劇場都市池袋に、新しいチャコット誕生【ニュースリリース】 http://www.chacott-jp.com/j/company/rele…