2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「踊りに行くぜ!!」vol.8 in 静岡

JCDN主催「踊りに行くぜ!!」は今年で8回目、全国24都市で41作品が上演されている。そのうち静岡公演を観ることができた。静岡では2005年からストリートフェスティバル・イン・シズオカ実行委員会が音頭を取り「踊りに行くぜ!!」を開催。街全体、ストリートか…

Roussewaltz『Bon appetit! -deluxe-』

内田香率いるRoussewaltzは、自主公演のほか合同公演や新国立劇場コンテンポラリーダンス等への出展を通し活躍している。この度、六本木のディープスポットであるクラブSuperDeluxeにおいて女性メンバーによるショーケースを行った。 三方を客席に囲まれたス…

ふたつの『白鳥の湖』に想う

先週末、東京・渋谷でふたつの『白鳥の湖』が上演されていた。ひとつは東京小牧バレエ団公演、もうひとつは熊川哲也Kバレエカンパニーのウィンターツアーである。 小牧の公演は昨年九月に逝去した小牧正英の追悼。上海バレエ・リュスの一員として活躍した小…

加藤みや子、BABY-Q、インバル・ピント

芸術の秋、ダンスの秋であるが今月は連日公演が目白押し。11月上旬、ことに9-11日の週末はダンスの舞台が重なり、必要あって観るもの優先したため見落としたものや遠方まで観にいったものもあった。観ることのできたもののうちからいくつの雑感を。 加藤みや…

若い才能に対する責任

熱心なシアターゴーアーにとって新たな才能を誰よりも早く発見したいと思うのはごく自然な欲求だろう。小劇場演劇のファンのなかには玉石混淆のなかからいち早く逸材を見つける強者が少なからずいる。私も以前は演劇マニアだったので、いま小劇場シーンで話…

物語バレエ創作について

“人は物語なしには生きられない”そう語ったのは『La Bell〜美女』『夢〜Le Songe』などで知られる奇才ジャン=クリストフ・マイヨーである。21世紀の現在、優れた物語バレエが払底している。古典全幕には限りがあるし、コンテンポラリー作品では観衆を集めに…