2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

バレエノアによる話題作『紙ひこうき』高崎公演

昨年4月、群馬県・高崎のバレエスタジオを母体とするNPO法人バレエノアがさいたま芸術劇場にて上演した作品が凄まじい反響を呼びました。ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団で踊っていたファビアン・プリオヴィユが振付けた『紙ひこうき』です。 詳しくは評…

高襟(ハイカラ)『高襟狂騒曲〜ハイカラプソディ〜』

幼少から藤井公・利子・高野尚美に師事した深見章代。モダンのコンクールにおいて数々の入賞歴を誇っています。ジャン=クロード・ガロッタから海外活動への勧誘を受けたそうですが、国内での活動を続けることを選び、伊藤キム+輝く未来のメンバーとして『激…

ミクニヤナイハラプロジェクトvol.4『五人姉妹』

ダンス・映像・音楽・衣装等のディレクターが集うニブロールを主宰する振付家/ダンサーの矢内原美邦。同時に彼女は、映像の高橋啓祐とのユニットoff nibrollやミクニヤナイハラプロジェクトといったユニットを結成し個人での表現活動にも意欲的です。矢内原…

「ダンストリエンナーレ トーキョー 2009」記者発表

今年9月末から10月上旬にかけて3週間にわたり東京・青山を中心に世界の先鋭的振付家・ダンサーが集う「ダンストリエンナーレ トーキョー 2009」が行われます。2002年にビエンナーレとして始められたダンスフェスティバルも4回目。今回はイスラエル、オランダ…

佐多達枝・合唱舞踊劇『ヨハネ受難曲』に注目

本日(6月23日)付けの「讀賣新聞」東京本社版夕刊の文化欄「クラシック 舞踊」に「創作バレエ 50年の集成」と題して、7月4、5日、東京・錦糸町のすみだトリフォニーホールにて上演される佐多達枝演出・振付による合唱舞踊劇『ヨハネ受難曲』の紹介記事が大き…

ボディ・アーツ・ラボラトリー設立とWWFes

アーティスト主導型のオーガニゼーション、ボディ・アーツ・ラボラトリー(主宰:山崎広太)による第1回ウェン・ウェア・フェスティバル(WWFes)が行われます。アーティストが考えたプログラムを基に行われるダンス・フェスティバルを標榜しています。“振付家…

村上春樹「1Q84」とヤナーチェク「シンフォニエッタ」

村上春樹最新書下ろし長編『1Q84』が文芸書としては空前のベストセラーになっているようですね。早速一読しましたが、近年村上が志向する「綜合小説」の試みを推し進めたと思われ、多様な価値観が入り乱れ織りなすスケールの大きな展開が特徴。春樹ワールド…

金魚(鈴木ユキオ)『言葉の縁(へり)』上演に際して

ダンスカンパニー金魚(鈴木ユキオ)の新作『言葉の縁(へり)』が金沢・21世紀美術館(6月27〜28日)、東京・シアタートラム(7月25〜27日)にて上演されます。《TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2008》受賞者公演として行われるものです。 鈴木は土方巽ゆかりのアスベス…

東京バレエ団『ラ・バヤデール』公演情報ページ

東京バレエ団が新制作するマカロワ版『ラ・バヤデール』公演情報ページがUP。 5月に行われたリハーサル、オーディションの模様や衣装合わせ等をリアルタイムで伝えるblog「ラ・バヤデール制作日記」がオープンしていましたが、6月公演『ジゼル』終了にあわせ…

ソロ公演『---MESs---メス---』と東野祥子&BABY-Q

破壊的なまでに肉体を駆使したダンスと緻密な構成力を武器にインパクトある舞台を創造するのが東野祥子(ようこ)です。ダンスカンパニーBABY-Qを主宰しダンサー/振付家として活躍。元々関西で活動していましたがトヨタコレオグラフィーアワード2004、横浜ソ…

野和田恵里花さんの死からはや2年・・・

先日知人の舞踊関係者の誘いで『洞察ノ放つ衝動〜リバイバル編〜』という公演を観ることができました(6月3日 神楽坂die pratze)。『洞察ノ放つ衝動』というのは“舞台照明を使わずダンスそのものをみせる企画”として2003年から2005年までに7回行われたもので…

「あいちトリエンナーレ2010」で上演される演劇・ダンス

ART

3年ごとに開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」。芸術監督・建畠哲(国立国際美術館館長)のもと、2010年の初回開催に向けて準備が進んでいるようです。 会期は2010年8月21日〜10月31日までの72日間。愛知芸術文化センター、名古屋市美術館はじめ名古…

法村友井バレエ団『騎兵隊の休息』『ラ・シルフィード』第2幕『グランドホテル』

ロシア・バレエの大作・珠玉の名品の数々をレパートリーに持つのが大阪を拠点に活動する名門、法村友井バレエ団。現団長の法村牧緒は日本人としてはじめてレニングラード・バレエ学校に学び、ロシア・バレエの精髄を伝える第一人者です。ワガノワ・メソッド…

Noism『ZONE〜陽炎 稲妻 水の月』新潟公演

金森穣率いるNoism09の新作は新国立劇場との共同製作『ZONE〜陽炎 稲妻 水の月』(演出・振付:金森穣、空間:田根剛、照明:伊藤雅一、衣装:三原康裕)。公立施設専属ダンスカンパニーとして舞踊芸術の専門性にこだわり“専門家がその専門的活動の中で養う精神的…

JCDNダンスDVDシリーズ 3→→[DANCE×MUSIC!vol.3]が発売

DVD

JCDNダンスDVDシリーズ 3→→[DANCE×MUSIC!vol.3]が発売されました。 鈴木ユキオ[金魚]×辺見康孝『Love vibration』、yummydance×トウヤマタケオ楽団『手のひらからマウンテン』についてそれそれビデオダンス作品と舞台収録作品を2バージョン、2枚組に収めてい…

「ひかり、肖像」パリ&ブダペスト公演と森優貴

昨年5月、東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂にて初演された、能とダンスのコラボレーション「ひかり、肖像」は、バレエダンサー酒井はなと重要無形文化財指定保持者・津村禮次郎、さらにドイツ・ヴィースバーデンバレエ/トス・タンツカンパニーでダンサー…

「ダンス創世紀」、冨士山アネット、GENESIS ART COMPANY、Roussewaltz

5月下旬に行われた創作・コンテンポラリー系の公演のなかからいくつかの感想を。 プロジェクト直「ダンス創世紀2009」 舞台音響の山本直がプロデュースする企画。チラシにおいて舞踊評論の大御所・山野博大が推薦のコメントを寄せていますが、モダンダンス系…