ボディ・アーツ・ラボラトリー設立とWWFes

アーティスト主導型のオーガニゼーション、ボディ・アーツ・ラボラトリー(主宰:山崎広太)による第1回ウェン・ウェア・フェスティバル(WWFes)が行われます。アーティストが考えたプログラムを基に行われるダンス・フェスティバルを標榜しています。“振付家・アーティストが設定したテーマを受講者とともに探求するワークショップ・シリーズ”や“ダンス・音楽・美術が交差するパフォーマンスやラウンドテーブル、創作プロセスを重視した実験性の高いクリエイション・プログラム”などが行われるようです。
ボディ・アーツ・ラボラトリーおよびWWFesは、ダンスにおけるヒエラルキーをなくすことを目指しています。アーティスト同士の連帯と切磋琢磨による発展はもちろんのこと、アーティスト主導によってダンス界を変えていこうという狙いが見て取れます。
アーティスト主導の企画といえば、今年初春に横浜で行われた「We dance」というイベントもありました。アーティストが立ち上がり、声を上げ、はっきり意思表示をしていこうという流れが出てきたのは、一般的に考えれば好ましいことでしょう。アーティストたちの活動が活発化し、日本のダンス界の問題点が浮き彫りになり、ダンス、アートを取り巻く社会との隔たりが解消されるに越したことはありません。
また、アーティストが積極的に声を上げることによりプロデューサーや評論家といった関係者の姿勢が厳しく問われます。社会とダンス、アートを結びつける立場にあるという責任を強く持って行動する。一層質の高い仕事が求められます。自戒をこめて…。