2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

身を乗り出すな

普通、劇場の座席というものは、腰を深く、背もたれに背を落ち着けて座らないと後ろの人が見えないように作られている(元々段差等がなく見え難い小屋はあるが)。しかし、身を乗り出して観劇、後ろの人に迷惑をかける人が後を絶たない。少しばかり身を乗り出…

最近書いた記事の補遺

最近書いた記事についての補遺、フォロー。 Noism 先日のNoism公演で配布されていたフリーペーパーが好評のようだ。 新シーズンから加わった人も含めたメンバーの紹介や、創設当初からの年表形式で綴るカンパニーの軌跡、発売中のDVDの紹介などカラー写真入…

ベルリン国立歌劇場『モーゼとアロン』

旧約聖書に登場するモーゼとアロンの物語に材を得たシェーンベルク未完のオペラ『モーゼとアロン』は、演奏の難しいこともあってか上演されることはごく稀である。日本での舞台上演は今回のベルリン国立歌劇場公演で2回目、なんと37年ぶり。 ベルリンでの初…

金魚『沈黙とはかりあえるほどに』

金魚率いる鈴木ユキオは、舞踏を出自とするがオルタナティブな可能性を追究してきた注目の作家。以前は演劇的要素も取りいれるなど模索を繰返してきたが、昨年の『犬の静脈に嫉妬せず』は、自身の原点である舞踏を乗り越えようとする意思がにじむ舞台だった…

Noism07「W-view」

Noism4年目のシーズン開幕は、外部振付家招聘企画の第3弾。元ネザーランド・ダンス・シアターの中村恩恵、現フォーサイス・カンパニーの安藤洋子を招いての公演である。プログラムに載せられた芸術監督・金森穣の言葉によると、公演名にはいくつもの意味が…

アキコ・カンダ作品選〜夢、紡いで〜

アキコ・カンダの舞台といえば、『バルバラを踊る』シリーズや新国立劇場に委嘱された『マーサへ 空のなか 愛がふれあう時』などを思い浮かべることができる。一途なまでにストイックな世界。1950年代にマーサ・グレアムに学び、帰国後も精力的に創作を続け…