2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Perfect Modern『サーカス団の白いトラ』

コンテンポラリー/モダン問わず、エンターテインメント性ひいては観客に“魅せる”という意識を持つ舞台は少ない。無論、自己表現が先行するのは当然。客に媚びる必要はないが、“魅せる”ということへの意識も必要だ。コンドルズのように笑いを巧みに生かした…

ダンスカンパニーカレイドスコープ「Five Works」

二見一幸率いるダンスカンパニーカレイドスコープ は、ムーヴメントの追及と作品としての完成度を共存させる稀有なカンパニーである。二見振付の特長は、多彩な語彙が高密度に詰めこまれていること。そして、密度の濃い振りながら、観た印象は重くなく、淀み…

ルジマトフの『ラスプーチン』

ファルフ・ルジマートフ主演『ラスプーチン』をみた。ロシア・ロマノフ王朝末期を揺るがせたラスプーチンをルジマートフが演じる。魔術を駆使し、ときの皇太子アレクセイを病から救い、皇帝一家の信頼を得、権力を掌握するにいたる。しかし、栄華は長くはな…

新宿芸術家協会「I ♥MOZART」

今年はモーツァルト生誕250年。音楽界はもとより各方面でモーツァルトにちなんだ催しが行われ、盛況の様子。そんなモーツァルト・イヤーの本年、モーッアルトと舞踊との相性について改めて考えさせられる公演が行われた。題して「I ♥MOZART」。新宿区在住・…

「新鋭・中堅舞踊家による現代舞踊公演」

“コンテンポラリー・ダンス”を支持するファンは、現代舞踊協会系=日本的モダンダンスの舞台を、まず観ない。“つまらないとわかっているから、みないと決めている“と声を大にして吹聴するダンス・フリーク、評論家も珍しくない(何をみるかは個人の自由、しか…

法村友井バレエ団「ロシア・バレエの夕べ」

法村・友井バレエ団は、70年の歴史を誇る関西きっての老舗バレエ団である。現団長の法村牧緒は、日本人として初めてロシア・ワガノワ・バレエ・アカデミー(現)に留学。ダンサーとして活躍後、指導者として多くの後進を育成している。現在、年二回の定期公演…