紫綬褒章に天児牛大

2日付で発表された秋の叙勲で、山海塾を主宰する舞踏家・天児牛大(あまがつ・うしお/65歳)が紫綬褒章を受章する。
紫綬褒章受章者(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011110200088
天児は平成15年度(第54回)に芸術選奨文部科学大臣賞を受けている。データをみると、同賞受賞が紫綬褒章受章につながることが多い。
天児の前に同賞を受けた、吉田都、下村由理恵が紫綬褒章獲得済で、天児のあと同賞に選ばれた川口ゆり子、勅使川原三郎も受章しているだけに、実績・データからして「ここで来なければ誰が来る」というくらいの極めて順当な選出といえるかと思う。
芸術選奨受賞もそうだったが紫綬褒章受章も舞踏界では初の快挙。現在休止中の朝日舞台芸術賞でも第6回(2006年度)に山海塾『時のなかの時−とき』が演劇作品を押しのけてグランプリを受賞しており、これが唯一の舞踊作品のグランプリ獲得となっている。海外での評価の高さ、受賞の多さについては述べるまでもないだろう。