次代を担う子どもの文化芸術体験事業

文化庁の「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」は、小中学校等を文化芸術団体が巡回して公演を行ったり、芸術家を派遣する事業。次代の文化の担い手となる子どもたちの発想力やコミュニケーション能力の育成を図り、将来の芸術家の育成や国民の芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的としている(HP参照)。文化庁が選定した舞台芸術団体が全国を巡回するもので、9月から巡回公演が始まっている。
平成23年度開催校一覧
http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/05kodomo/pdf/h23_kaisaiichiran_ver9.pdf
今年、舞踊関連では、9団体が採択された。
法村友井バレエ団、小林紀子バレエ・シアター、松山バレエ団谷桃子バレエ団、蘭このみスペイン舞踊団、社団法人日本舞踊協会、スターダンサーズ・バレエ団、東京シティ・バレエ団、ナチュラルダンステアトル(資料掲載順)。
公演数が多いのは、スターダンサーズ・バレエ団と東京シティ・バレエ団でともに13公演。スタダンは9月に兵庫・香川・愛媛で、11月には徳島・香川・高知で公演。東京シティは10月末から11月半ばにかけて福岡・長崎・熊本を巡回する。
被災地に入ったのは法村友井バレエ団。10/25-28日の間、宮城の女川町、東松島市名取市角田市の小中学校を回ったようだ。ちなみに昨秋は「子どものための優れた舞台芸術体験事業」としてスタダンが東北地方を巡回し、仙台、石巻、南三陸といった、もっとも大きな被害を受けた地域の学校を回っている。
また、文化庁は、被災地において、子どもたちを中心に文化芸術活動を提供する事業として特別派遣事業を急きょ決めて募集した。
平成23年度次代を担う子どもの文化芸術体験事業−派遣事業−」
東日本大震災復興支援対応】平成23年度採択団体一覧

http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/05kodomo/pdf/h23_saitaku_kekka.pdf
採択は5団体だが応募数8件。急きょ決まったため情報等が行き渡らなかったのかもしれないし、実行できるだけの体力に乏しかったのかもしれないが、寂しい気がする。