バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌「DANZA」のリニューアル

バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌「DANZA」(東京MDE)が11/18発行の第37号からリニューアルした。これまでの隔月刊から季刊になる。
バレエ・ダンス・フラメンコ情報誌 DANZAのデジタルマガジン
http://www.mde.co.jp/danza/
A4オールカラー。「ダンス」をキーワードに様々なカルチャー・シーンを紹介するという触れ込みだ。同誌はフリーマガジンとして全国の劇場やバレエ・ショップ等で無料配布されるほかデジタル版が公開されている。そちらのコンテンツも充実させるという。
誌面が大きく読みやすくはなった。が、ページ数が減り紙質が落ちた。レビューコーナーが無くなったのは非常に残念。以前よりもパブリシティ色が強くなった感がある。リニューアル前からその傾向はあったがミュージカル系記事を増やしていくようだ。
どういう理由でリニューアルしたのか知る由もないが規模縮小であることは否めない。このご時勢だから致し方ないと思う。文化庁芸術文化振興基金の助成対象として広告宣伝費が認められなくなったというのもメディアにとって打撃になる。ここ7〜8年あまり、10年前ならば大きな広告を出すことなどなかったような団体が専門媒体に目立つ広告を出せるようになったのも少なからぬ額の助成金が行き渡ったからといえるだろう。新興媒体ながら派手な作りと無料配布という太っ腹で一躍名を成した同誌などその恩恵を最大限受けてきたのではないか。それが減少したり無くなるとすれば…。
「DANZA」が先を見越してか知らないが7年目に入るタイミングでリニューアルしたのは賢明ともいえる。季刊にし、編集体制をスリムにして、一定の広告を取ってくることができれば続くという判断があるのかもしれない。デジタルコンテンツの展開は注目される。舞踊メディアの今後の有り様を考えさせられる今回のリニューアルである。