ジェローム・ベル&ピチェ・クランチェン『ピチェ・クランチェンと私』

横浜トリエンナーレ2008参加公演
ジェローム・ベル&ピチェ・クランチェン『ピチェ・クランチェンと私』
出演:ピチェ・クランチェン&ジェローム・ベル
(2008年11月2日 横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール)

横浜トリエンナーレ2008内の無料イベントとしてジェローム・ベル&ピチェ・クランチェン『ピチェ・クランチェンと私』が上演された(2日間2回、定員各80名・先着順)。ベルは気鋭のフランス人アーティストであり、パリ・オペラ座バレエに提供した『ヴェロニク・ドワノー』によってバレエファンにも知られる。クランチェンはタイ人で宮廷舞踊「コーン」のダンサー。コンテンポラリーな作風のダンスも創作している。本作では、東西の異なる文化背景を持つアーティスト同士が対話と身体表現を通して各々のアイデンティティを再確認することによって差異と相通じるものを浮き彫りにする。昨年の新春日本でも上演されて反響を呼んだアクラム・カーン&シディ・ラルビ・シェルカウイ『ゼロ度』とも共通する主題もはらんでいるが、本作は演劇的でドキュメンタリー風な構成が特徴だった。