六本木・Super Deluxeで行われるダンス公演

東京・西麻布にあるバー・イベントスペースSuper Deluxeをご存知でしょうか。六本木ヒルズからも程近い六本木通り沿いビルの地下にあってアクセス・雰囲気とも抜群にいいスポット。ライブイベント中心に連日さまざまの催しが行われています。
最近、そのSuper Deluxeがダンス・パフォーマンス公演の会場としてよく使われます。少し前には、ASA-CHANG&巡礼・JUNRAY DANCE CHANGやチェルフィッチュの演劇『三月の5日間』再演などが行われましたし、内田香のRoussewaltzは何度もパフォーマンスを展開してきました。内田や新上裕也らの作品に出ている鈴木陽平もソロシリーズを発表しています。今年は3月に小浜正寛/ボクデスの『スプリングマン、ピョイ!』、5月にRoussewaltzの『echo』がありました。先日はフランスのカンパニー・サミエル・マチューの公演やゼロ次元×石井満隆のパフォーマンスが行われたようです。
小スペースながらフラットな空間を活かし多様に舞台・客席を組むことができ、音が出せるので音楽家とのコラボレーションに適しています。若いアーティストがコンペやショーケースからステップアップして自主企画を行う場、実績あるアーティストが実験的な企画を発表する場として貴重。観る方もドリンク片手に気軽にパフォーマンスを楽しめるのが魅力的です。こういったスペースを上手く活用していけば、創り手・ダンサーのスキルアップの場になりますし、新たな観客との出会いにもつながるかもしれません。
今後のラインナップも気になるところ。7月20〜21日にはBABY-QNibroll presents 「V.I.I.M project」が行われます。映像作家が身体表現や音響を取り込んで立体的なパフォーマンスを行う試み。高橋啓祐 演出・映像『ネコロール』と斉藤洋平 演出・映像『TIGER.TIGER』の二本立てです。中心となるのは、ニブロールBABY-Qという、エッジーな活動を展開するパフォーマンス集団の映像作家であり、彼らの競演は見逃せません。9月以降は、本間祥公ダンスエテルノ企画シリーズとして本間や山口華子らによる公演も行われるとか。秋にRoussewaltzのパフォーマンスも企画されているようです。今後もSuper Deluxeで行われるダンス・パフォーマンス公演から目が離せません。