BONANZAGRAM 2008『intermezzo...その間を埋めるもの』

平成20年度文化庁芸術祭参加公演
BONANZAGRAM 2008『intermezzo...その間を埋めるもの』
振付・演出:三浦太紀
出演:櫻井マリ/桃谷幸子/大塚知美/桝竹真也/徳江弥/篠崎太郎/三浦太紀/清水美由紀/糠実智子/松山育恵/井上大輔/竹下虎志/行友裕子(イメージ)
(2008年10月27日 東京芸術劇場中ホール 夜の部)

ユニークバレエシアター出身・三浦太紀が設立したBONANZAGRAMの公演。
「私」を主人公に父や母との葛藤を三浦の個人的な体験も踏まえて描いたようだ。現在の私、青年時代の私、少年時代の私、そしてその妻も現在と出会いの頃の存在が登場し、舞台は過去と現在が入り乱れ複雑な様相を呈する。抽象度が高く筋や設定を追うのはあまり意味がないか。さまざまの関係が立ち現れては消えていく。登場人物たちの織りなす微妙繊細な心理の綾をどこまで感じ取れるかで評価は分かれるだろう。ある程度人生経験を重ねた人ほど共感できるのかもしれない。ただ、若いダンサー中心に技量がもう少し高まればより細部の表現の輪郭がはっきりするようには思う。