ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』

ボリショイ・バレエ白鳥の湖
台本・改訂振付・制作 : ユーリー・グリゴローヴィチ
原振付:マリウス・プティパ/レフ・イワノフ/アレクサンドル・ゴールスキー
指揮 : パーヴェル・クリニチェフ
管弦楽ボリショイ劇場管弦楽団
オデット/オディール : アンナ・アントニーチェワ
ジークフリート王子 : ドミートリー・グダーノフ
ロットバルト : ユーリー・バラーノフ
(2008年12月6日昼 東京文化会館)

グリゴローヴィチ版は1969年初演だが今回は2001年に改訂したものが日本初演された。ポイントは幕切れ。ハッピーエンドではなく当初の構想どおり悲劇としているが意表をつくものであった。主役はベテランのアントニーチェワと前回来日公演『ファラオの娘』に主演して注目されたグダーノフ。王子の心理に焦点を当てているのがグリゴローヴィチ版の特徴だがグダーノフの、喜怒哀楽を巧まず表現する演技力の光る舞台だった。