「フィガロジャポン」のシルヴィ・ギエム独占インタビュー

現在発売中の「フィガロジャポン」7/20号(7月4日発売)に「奇跡の舞姫シルヴィ・ギエムが語る。」と題して6ページにわたるインタビュー記事等が掲載されています。


madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) ―イギリス湖水地方の旅 完全保存版 2009年 7/20号 [雑誌]

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ギエムといえば、カナダ・ケベックの奇才演出家ロベール・ルパージュと振付家/ダンサーのラッセル・マリファントとのコラボレーション『Eonnagata』が今春ロンドンで上演され話題となったばかり。今年12月には、インド民族舞踊カタック出身のダンサー/振付家、アクラム・カーンと共演した『聖なる怪物たち』が東京・大阪他で上演されます。無論、3年に1度のお楽しみ、世界バレエフェスティバル(8月、東京)にも出演します。
インタビューにおいてギエムは、いまの自分に満足することなく飽くなき探究心を持ち続けられているのは、器械体操からバレエの世界に入ったこともあり、ダンサーになること自体が目的ではなかったためと語ります。若いうちに燃え尽きず、長いスパンで将来を冷静に見ていたのでしょう。テレビでアクラム・カーンのパフォーマンスを観て興奮、彼の公演がパリで間近にあると知ると、完売でチケットが手に入らなくても自ら劇場へ電話をかけアプローチ。そのことがカーンの耳に入り、協同作業へとつながったそうです。バレエ界の頂点を極めながらも奢ることなく自らの手で積極的にキャリアを切り開くギエム。天与の資質と行動力、冷静に自己を見つめる理性を備えていることこそ、ギエムを特別な存在たらしめているのでしょう。インタビューからもそう伺えます。
取材・文はフリーランスライターの佐藤友紀さん。映画やミュージカルの海外取材に定評があり、モーリス・ベジャールや先日亡くなったピナ・バウシュらについても取材を重ね多くの記事を書かれています。ギエムの独占インタビューはなかなか取れないと聞きますが、ギエムの現在とこれからを捉えた、とても貴重な記事に思いました。
Sylvie Guillem - Eonnagata - 2009