2010年9月中旬〜10月中旬

★注意事項★

■原則首都圏の洋舞(バレエ、コンテンポラリー・ダンス、フラメンコ、現代舞踊等)の主なる&見逃せない公演をフォロー。不注意でスルーしてしまうことはお許しください。興味関心や守備範囲によって若干の偏り等が出るかと思いますが、重ねてお許しください。あまりフォローしていないもの、未見のものに関しては確かなことはいえないのでスルーすることも。演劇等の周辺ジャンルは独断と偏見で掲載。
■ジュニア・児童公演、新人公演・勉強会的公演、発表会やそれに類するものは教育上の配慮や諸事情から原則取りあげません。また、子ども向け公演や全国ツアー都心での公演のないもの・少ないもの等はとりあげないことも。チラシ等配布も少なく一般観客に対して公演告知、情報公開の少ない公演等も同様に後手に。
■首都圏以外の公演は、基本的に公共施設・団体の主催する公演OR管理者が定期的に実見し状況把握のできているもののみ掲載(特にバレエ、現代舞踊)。
■情報の誤り等による被害等に関しては責任を追いかねます。悪しからずご了承ください。HPリンクを極力貼っておりますので一次情報の確認を願います。
■掲載希望等いただいても上記の趣旨に沿わないもの等であれば掲載は遠慮させていただく場合も。ご了解ください。

来日ものでは、オーストラリア・バレエ団の2演目は古典の読替えが斬新でおもしろい。コンテンポラリーでは、信奉者の多いヤン・ファーブルが来日(ただし首都圏公演なし)。ハッキリ好みが分かれるが好きな人はとことん好きなようだ。国内公演も活発。バレエで最大の話題は、神戸の貞松・浜田バレエ団「創作リサイタル22」。ドイツで活躍する森優貴の渾身の大作『冬の旅』世界初演に注目が集まる。コンテンポラリー/その他では、なんといってもカンパニーデラシネラ『異邦人』。マイムやダンス、演劇の境界を突き抜けた異色作『空白に落ちた男』『あらかじめ』等で快進撃が続く小野寺修二の新作だ。あいちトリエンナーレで上演されるチェルフィッチュ作品も楽しみ。

■来日公演■
【バレエ】

オーストラリア・バレエ
前回公演が好評を博し3年ぶりに来日を果たす。上演されるのはグレアム・マーフィー版の2作。前回の来日で話題をよんだ故・ダイアナ妃はじめ英国王室をモデルとしたと思われる『白鳥の湖』、少女クララの夢とオーストラリアのバレエの歴史がリンクする『くるみ割り人形』ともに古典作品の読み替えとして斬新。モダン畑出身らしく振付も通常のクラシック・バレエとは違ったものも含まれていておもしろく、それでいて洗練されている。普通のクラシック・バレエは苦手派やファッションや演劇畑の人などはむしろこういった作品からバレエを観始めるとハマるかも。
白鳥の湖』全幕
10/9(土)15:00、10/10(日)15:00、10/11(月・祝)15:00/東京文化会館
¥16,000〜5,000(他にエコノミー券、学生券等あり)
くるみ割り人形』全幕
10/15(金)18:30、10/16(土)15:00、10/17(日)15:00/東京文化会館
¥16,000〜5,000(他にエコノミー券、学生券等あり)
http://www.nbs.or.jp/


川井郁子×ファルフ・ルジマトフ
人気ヴァイオリニストの川井郁子とバレエ界のカリスマ、ファルフ・ルジマートフのコラボレーション。こういった企画物は率直に言って不発に終わるケースも少なくないが、実力派の両者に加え、振付をボリショイ・バレエソリストの岩田守弘が担当するというので一定のクオリティは保証されそう。岩田はルジマートフに『阿修羅』を振付け、その内的表現を見事に引き出した。自身もその仕事を含めての成果を評価され芸術選奨文部科学大臣賞を得ている。三者の協同作業に期待。
川井郁子&ファルフ・ルジマトフ 1st Collaboration『COLD SLEEP』
●10/7(木)19:30、10/8(金)19:00、10/9(土)18:00、10/10(日)14:00、10/11(月・祝)14:00/新国立劇場中劇場
¥8,000〜6,000

【ダンス】

ヤン・ファーブル
おなじみベルギーが生んだ前衛パフォーマンスの旗手による2008年初演作品。母と妻へのオマージュの込められた女性ソロダンス。踊るのはオリジナルキャストでありながら『主役の男が女である時』日本公演の際には来なかったイヴォナ・ヨゼク。あいち公演の決定に伴い300名のオーディションで決定したギリシア人のアルテミス・スタヴリディ。ファーブル信者向けか。首都圏公演はないので注意。
『Another Sleepy Dusty Delta Day〜またもけだるい灰色のデルタデー』
●9/18(土)19:00、9/19(日)14:00、9/20(月・祝)14:00/愛知芸術文化センター小ホール
¥前売‐5,000 当日‐5,500 学生(前売)‐3,000
http://aichitriennale.jp/
●9/22(水)19:30、9/23日(木・祝)15:00/伊丹・アイホール
¥前売‐3,800円 当日-4,300円 学生&ユース(25才以下)前売‐2,800(当日3,300)
http://www.aihall.com/
●9/26(日)/高知県立美術館
¥前売‐3,000 当日‐3,500
http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
●10/2(土)18:00、10/3(日)15:00/金沢21世紀美術館シアター21
¥前売‐4,000 当日‐4,500
http://www.kanazawa21.jp/


エマニュエル・ユイン
フランスのアンジェで活動するエマニュエル・ユインと、華道・石草流師範の奥平清鳳によるコラボレーション。
『心奪(Shinbai)―魂の略奪、あるいは飛翔』
●9/23(木・祝)19:30、9/24(金)19:30、9/25(土)19:30、9/26(日)15:00/スパイラルホール
¥一般‐4,000 学生‐2,000
http://www.spiral.co.jp/


■国内公演■
【バレエ】

東京バレエ団
ゲストを入れずバレエ団キャストで全国公演中。日本バレエの至宝のひとり斎藤友佳理、繊細な表現力の光る吉岡美佳の両ベテランと人気のある上野水香に加え、宮城・石巻で伸び盛りのプリマ・佐伯知香がジゼル役を踊る。斎藤と木村和夫組は横須賀公演を観たが『オネーギン』に続いて神懸ったような名演を披露していた。佐伯と長瀬直義の若手組公演のみ首都圏近郊での公演がないのがとても残念だが、注目したい踊り手たちである。コールド・バレエも上手いし、よくそろっている。
『ジゼル』全幕 全国公演
吉岡美佳×後藤晴雄 主演
●9/26(日)15:00/ふくやまリーデンローズ
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/r-rose/
斎藤友佳理×木村和夫 主演
http://www.yokosuka-arts.or.jp/
●9/19(日)18:00/春日井市民会館
http://www2.lib.city.kasugai.aichi.jp/zaidan/
上野水香×高岸直樹 主演
●9/15(水)18:30/アクトシティ浜松
http://www.actcity.jp/
●9/18(土)14:30/三重県文化会館
http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2010/0918.html
●9/21(火)18:30/大分・iichikoグランシアタ
http://www.emo.or.jp/
●9/28(火)19:00/富山・オーバードホール
http://www.aubade.or.jp/
●10/3(日)15:00/越谷・サンシティホール
http://www.suncityhall.jp/
佐伯知香×長瀬直義 主演
●10/5(火)18:30/石巻市民会館
http://www1.odn.ne.jp/~adf53200/center/


グラン・ドリーム・バレエ・フェス
東海テレビ放送主催のバレエ・ガラ公演。初日は地元の男性振付家の創作集、2日目は地元のみならず内外の一線級を招いての公演。2日目の『眠れる森の美女』ハイライトには、吉田都が出演するほかABTのシオマラ・レイエスがワディム・ソロマハと『ドン・キホーテ』グラン・パ・ド・ドゥを踊る。
バレエ・フェスティバル
●9/25(土)14:00/愛知県芸術劇場大ホール
¥6,000〜2,000
スペシャル・ガラ・コンサート
●9/26(日)16:00/愛知県芸術劇場大ホール
¥9,000〜4,000
http://tokai-tv.com/event/ballet/index.html

熊川哲也Kバレエカンパニー
コッペリア』は、2004年に初演され、古典作品の演出者としての熊川哲也の才能を知らしめた作品。陰鬱さはなく明るくわかりやすい物語展開が魅力で第三幕ディヴェルティスマンでは音楽構成にも一捻りするなどダンスの見せ場もたっぷりに仕上げている。熊川のフランツも当たり役。『白鳥の湖』は2003年に初演され朝日舞台芸術賞を得るなど評論家からは高く評価された作品。舞台美術は壮麗。英国ロイヤル・バレエの優秀なプリマ、ロベルタ・マルケスの客演が注目される。大阪公演あり。
コッペリア』全幕
●10/2(土)18:30(熊川哲也&荒井祐子)、10/4(月)18:30(熊川哲也&荒井祐子)/東京文化会館大ホール
¥18,000〜8,000
●10/3(日)14:00(橋本直樹&神戸里奈)/東京文化会館大ホール
¥12,000〜6,000
●10/23(日)14:00(熊川哲也&東野泰子)/神奈川県民ホール大ホール
¥18,000〜7,000
●10/27(水)18:30(熊川哲也&神戸里奈)、10/28(木)18:30(熊川哲也&東野泰子)/Bunkamuraオーチャードホール
¥18,000〜10,000
白鳥の湖』全幕
●10/30(土)16:00(松岡梨絵&宮尾俊太郎)、10/31(日)14:00(ロベルタ・マルケス&浅田良和)/Bunkamuraオーチャードホール
¥12,000〜6,000
http://www.k-ballet.co.jp/


coppelia(コッペリア) [DVD]

coppelia(コッペリア) [DVD]

東京シティ・バレエ団
東京シティ・バレエ団×東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の共演による恒例の企画公演。オケがピットでなく舞台上に乗って演奏し、その前でバレエ団が踊る。今年のバレエ×オケの演目は『火の鳥』。組曲版を使うようだ。タイトルロールを踊る志賀育恵は身体のラインが美しく「踊る喜び」を感じさせるプリマ。振付はベテラン石井清子。指揮は名指揮者として知られる飯守泰次郎
フレッシュ名曲コンサート オーケストラwithバレエ『火の鳥
●10/3(日)15:00/ティアラこうとう大ホール
¥4,000〜3,000
http://www.kcf.or.jp/tiara/

貞松・浜田バレエ団
キリアン、ナハリンらの現代作品のほか古典作品の丁寧なステージングにも定評ある団。高水準でプロフェッショナルな活動を行い、在京大手をも凌駕するような上演もしばしば。遠方からでも足を運ぶ価値がある。ここの『ドン・キホーテ』は、プティパ/ゴルスキー版に基づいてニコライ・フョードロフが再演出したバージョンで演劇性が高い。キトリに廣岡奈美を抜擢。バジルはアンドリュー・エルフィンストン。恒例の「創作リサイタル」では、同団出身でドイツで振付家/ダンサーとして活躍する森優貴の演出・振付作品『冬の旅』を初演する。もちろんシューベルトの大曲に挑むもの。欧州のコンテンポラリー・バレエの技法・表現に通暁した森は、それに加え抜群の音楽センスを備える。このバレエ団が追求してきたドラマ性をたっぷり表現しつつ、キリアンやナハリン、それに森の作品で培ってきた先鋭的な動きへの高い意識との結合が期待される。今という時代に向き合った深い内容となりそうだ。
ドン・キホーテ』全幕
●9/23(木・祝)17:00/尼崎アルカイックホール
¥7,000〜4,000
「創作リサイタル22」『冬の旅』全曲ほか
●10/11(月・祝)15:30/新神戸オリエンタル劇場
¥5,000〜4,000
http://www.sadamatsu-hamada.com/


川口節子バレエ団
“バレエ&ダンスの醍醐味を皆様と共に”を副題とする、バレエ・ダンスのミックス・プログラム。あいちトリエンナーレ共催事業。創作バレエの担い手として俄然注目を増す川口節子のカンパニーが主催する。川口によるドラマティック・バレエの名作『心地よく眠るアリス』のほか、バレエ&モダンのコンサート、地元愛知に根付いて活動する女性バレエ人による創作集の3部構成だ。愛知の気鋭バレエ・ダンサーを揃えるほか関東から小林泉、木原浩太というモダン畑の優秀なダンサーを招聘。
「BALLET SELECTIONS 2010」
●10/13(水)18:30/愛知県芸術劇場大ホール
¥5,000〜3,000
http://www.k-ballet.com/


【ダンス】

神村恵×大倉摩矢子
コンセプチャルで動きのあまりない作品を創って一部で熱烈なシンパのいる神村恵と舞踏の踊り手で独自な高密度・精度の高い身体制御術を身に着けている大倉摩矢子のコラボレーション。神村から大倉に声をかけて実現したようだが、はたしてどんなものになるのか。おそらく実験性が高く好みは分かれそう。
『尻尾と牙とまた尻尾』
●9/16(木)19:30、9/17(金)19:30、9/18(土)18:00/Art Center Ongoing(吉祥寺)
¥前売‐1,500 当日‐1,800 通し券‐3,500
http://ameblo.jp/kamimuramegumi
http://www.mayakoookura.com/

コンドルズ
学ラン姿で踊り、演じ、遊ぶ野郎どもによる人気カンパニー。前売完売の模様。
『SKY WITH DIAMOND』
●9/17(金)19:30、9/18(土)14:00&19:00、9/19(日)17:00/東京芸術劇場中ホール
¥前売‐4,500 当日‐5,000
http://www.condors.jp/

キリコラージュ
“ムーヴメント的ダンスカンパニー”を標榜して、今年のトヨタアワードにもノミネートされた女性デュオ・カンパニー。外山晴奈は水嶋ヒロ主演、堤幸彦監督の映画「BECK」の振付を担当する等ショービジネスでも売れつつある。
『オトりたい!』
●9/17(金)20:00、9/18(土)17:00、9/19(土)15:00/川崎市アートセンターアルテリオ小劇場
¥前売‐2,500 当日‐3,000
http://kiricollage.com/

ダンスカンパニーカレイドスコープ
多彩極まりない振付術を駆使して創意ある動きを生むことにかけては天才的な才能を誇る二見一幸とカンパニーメンバーらによる創作ショーケース。二見作品、『パレードの馬』が各方面で大絶賛を浴びた加賀谷香作品、さらには外部から冴子を招いての作品を上演するなど意欲的な試み。A・Bプロで内容は異なるので注意。
「Dance Show Case in DBB」Aプロ
●9/18(土)16:00、9/19(日)13:00&16:00/南林間・Dance Brick Box
「Dance Show Case in DBB」Bプロ
●9/25(土)16:00、9/26(日)13:00&16:00/南林間・Dance Brick Box
¥3,000(全席自由・日時指定)
http://homepage2.nifty.com/KALEIDOSCOPE/

現代舞踊協会
現代舞踊の新鋭・中堅クラスをフォローできる。プログラムは日替わり。
「2010 時代を創る 現代舞踊公演」
●9/22(水)19:00、9/23(木・祝)19:00/東京芸術劇場中ホール
¥全席自由‐3,500
http://www.gendaibuyou.or.jp/

Monochrome Circus×服部滋
瀬戸内国際芸術祭2010の一環として、坂本公成率いるモノクロームサーカス×服部滋樹が香川県。直島の本村地区をまるごと劇場化する“サイトスペシフィックなダンス・パフォーマンス”という触れ込み。かなり面白そう。
『直島劇場』
● 9/23(木)〜9/26(日)15:00/香川県・直島 本村地区
¥無料(予約優先)
http://www.monochromecircus.com/naoshima/

「TAROと踊ろう!」
岡本太郎生誕100年プレイベントダンス公演。岡本太郎作品を前にして踊る?会場はいずれも川崎市岡本太郎美術館企画展示室。
Aプロ 上田遙作品&広崎うらん作品
●9/25(土)11:00、/9/26(日)17:00
Bプロ 広崎うらん作品&珍しいキノコ舞踊団作品
●9/25(土)14:00、9/26(日)11:00
Cプロ 上田遙作品&珍しいキノコ舞踊団作品
●9/25(土)17:00、9/26(日)14:00
¥2,500
http://www.taromuseum.jp/

黒沢美香・高野尚美
怠惰にかけては勤勉な黒沢美香のソロダンス『薔薇の人』黒沢美香・高野尚美 編「南国からの手紙」。ともに2世舞踊家として独自の存在を示す黒沢・高野の共演は予測不能で楽しみ。
『薔薇の人――南国からの書簡』
9月28日(火) 15:00・19:30 開演
●9/28(火)15:00&19:30、9/29(水)15:00&19:30/日暮里・d-倉庫
¥前売‐4,000(学生‐2,500) 当日‐4,500(学生‐3,000)
http://www.k5.dion.ne.jp/~kurosawa/

KIKIKIKIKIKI
きたまり(北真理子)率いるカンパニーの企画公演。メンバーがソロを発表する。野渕杏子『ある女の回想』、花本ゆか『カニ女』。きたまりは前座ダンスで登場とか。
●10/2(土)19:30、10/3日(日)13:30&17:00/アトリエ劇研
¥前売‐2,000 当日‐2,300
http://www.kitamari.com/

平山素子
「あいちトリエンナーレ2010」まちなかパフォーマンス企画として地元の有名料亭「河文」の中庭にて踊られるソロ公演。茶菓呈上もあるらしく場所・趣向がまずおもしろそう。それに地元・名古屋出身の平山は、名実ともにわが国のダンスシーンを牽引するコンテンポラリーダンサー/振付家の代表的存在。脂にのっている平山のパフォーマンスは期待できる。前売券のみですでに完売の模様。
『Carp with wings,me』
●10/3(日)16:00(15:00から茶菓呈上)/長者町・料亭「可文」
¥4,000(茶菓付)
http://www.motokohirayama.com/
http://aichitriennale.jp/artists/performing-arts/motoko-hirayama.html


「スリー」
セッションハウスのレジデンスアーティスト「育てて、外へ。」公演。富野幸緒『TIARA THE BEAUTY 〜眠らない、美女〜』、三浦宏之『世界はくだらない会話で満ちている』、 アンディ・ウォン/松本大樹『ONE』よりの三本立て。実力者揃い。
●10/9(土)19:00、10/10(日)15:00&19:00/セッションハウス
¥前売‐3,000 当日‐3,500 学生‐2,000
http://www.session-house.net/

まことクラヴ
部活動を標榜するユニット。部長の遠田誠はじめ個性派たちが、ゲリラ的なパフォーマンスを行ったり、劇場で公演を行う場合でもユルユルにみえてしたたかな戦略をはらんだ舞台をみせて観客を惑乱させる。今回は横浜のニュースポット、海辺のテラスのようなスペースでの公演。何をやらかしてくれるか楽しみである。
『事情地域ヨコハマ』
●10/13(水)19:30、10/14(木)19:30、10/15(金)19:30、10/16(土)19:30/象の鼻テラス
¥前売‐3,200 当日‐3,500 学生前売‐2,500
http://www.makoto9love.com/

岩渕貞太
自主公演に関しては機会のがしてあまり観ていないのでコメントできないが、真面目そうなダンサー/作り手。ソロ。
『UNTITLED』
●10/14(木)19:30、10/15(金)19:30、10/16(土)15:00&19:30/STスポット横浜
\前売‐2,500 当日‐3,000
http://teita-iwabuchi.com/

KENTARO!!
ヒップホップ出身で動きや音楽もセンスよく、手堅くまとまりあるピースを作る人のソロ公演。コンテンポラリー・ダンスでこれだけの期間公演を行うのは珍しい。こういった機会が増えていってほしいと思う。その意味では快挙。
『僕はまた今日も 未完成の音楽で唄う』
●10/14(木)20:00、10/15(金)20:00、10/16(土)16:00&20:00、10/17(日)16:00、10/18(月)20:00、10/19(火)20:00、10/20(水)16:00&20:00、10/21(木)20:00、10/22(金)20:00、10/23(土)16:00/20:00、10/24(日)16:00/こまばアゴラ劇場
¥前売‐2,800 当日‐3,200 学生‐2500
http://www.kentarock.com/

【その他】

チェルフィッチュ
ダンス界からも注目される演劇ユニットチェルフィッチュの公演。岡田利規作・演出の最新作『わたしたちは無傷な別人であるのか?』を練り上げ完成版として「あいちトリエンナーレ」にて世界初上演する。一種独特な台詞まわしと動きが特徴。
『わたしたちは無傷な他人である』
●9/24(金19:00、9/25(土)14:00&19:00、9/26(日)14:00/愛知芸術文化センター小ホール
¥一般‐3,000 学生‐2,000
http://aichitriennale.jp/

五耀會
舞台芸術」としての日本舞踊を追求しつつその魅力を広めていこうとする気鋭舞踊家・5人(西川箕乃助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村若)による意欲的なプロジェクト。今回で4回目、大阪では2回目となる。長唄『連獅子』、長唄『瓢箪鯰』、常磐津『忍夜恋曲者』、長唄七福神船出勝鬨』を上演。
●9/25(土)14:00/大阪・松竹座
¥一等8,000 二等‐4,000
http://www.goyokai.com/

カンパニーデラシネ
活動休止中の「水と油」の小野寺修二率いるユニット。小野寺は『空白に落ちた男』『あらかじめ』をはじめとした佳作でマイムをベースにダンスとも演劇ともつかない独自の不可思議ワールドを立ち上げ、観るものを魅了してやまない。尖鋭的な表現を模索しているけれども難解でなく楽しめる。今回はカミュの名作「異邦人」に挑む。個性派俳優の片桐はいりの出演も話題。
『異邦人』
●10/7(木)19:30、10/8(金)19:30、10/9(土)15:00&19:30、10/10(日)15:00、10/11(月・祝)19:30、10/12(火)19:30、10/13(水)19:30/シアタートラム
¥前売‐4,000 当日‐4,500 前売‐3,500
http://www.onoderan.jp/