彩の国さいたま芸術劇場 2012-2013 ダンス公演ラインナップ

内外のビッグネームや気鋭のアーティストの舞台を紹介する彩の国さいたま芸術劇場(公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団)の舞踊部門。2012-2013 ダンス公演ラインナップが財団情報誌「さいたまアーツシアター通信」 vol.37に掲載されている。
http://saf.or.jp/press/037/index.html#page=13

Noism1『Nameless Voice(仮)』2012・7/6(金)-8(日)/小ホール
バットシェバ舞踊団『Sadeh21』2012・11月23(金・祝)‐24(土)/大ホール
アクラム・カーン『DESH』2013・1/26(土)-27(日)/大ホール
システム カスタフィオール『Stand Alone Zone』2012・6/23(土)/大ホール
日本昔ばなしのダンス2013・2/10(日)-11(月・祝)
dance on screen2012 2012・9月予定/映像ホール

Noism1『Nameless Voice(仮)』は朝日舞台芸術賞舞踊賞とキリンダンスサポートに輝いた『Nameless Hands〜人形の家』(2008年)に始まる「見世物小屋シリーズ」第三弾となる新作。前2作ではアングラチックな趣向が目につくけれども現代の世相や現代人の精紳的な領域を鋭くえぐる点に金森穣の本領があろう。今回は「声」がモチーフのようだ。首都圏では久々となる最新作上演だけにダンス・ファンや関係者の熱い視線を浴びそう。小ホール上演ということもあって完売必至。チケットの手配はお早めに。
鬼才オハッド・ナハリン率いるバットシェバ舞踊団はエネルギッシュにして精妙に造形されたダンスが持ち味。ナハリンによるダンス・メソッド「GAGA」を受講するダンサーも後を絶たず日本でも熱狂的な支持者が少なくない。2年前に同劇場で上演された『MAX』以来の来日公演。昨年初演された最新作『Sadeh21』を上演する。
シディ・ラルビ・シェルカウイとのデュオ『ゼロ度』で同劇場に登場し、シルヴィ・ギエムとのコラボレーションでも知られるアクラム・カーンは自身のルーツを基にしたソロ『DESH』を発表。アン・リー監督「グリーン・ディスティニー」で米国アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したティム・イップが映像を手掛けるなど、スタッフ・ワークにも注目したい。
「子どもと大人のためのダンスプログラム」と銘打たれた企画が2本。
システム カスタフィオールはフランスのアーティスト集団。アニメーション映像とパフォーマンスをクロスさせた不可思議でディープな世界観を提示するダンスシアターのようだ。2009年初演の『Stand Alone Zone』を上演。
2006年に始め、各地のホールでも上演される「日本昔ばなしのダンス」。今回は『モモタロウ』(振付:近藤良平)、『わらしべ長者』(振付:伊藤千枝)を上演。ともに新作である。前者にはコンドルズの、後者には珍しいキノコ舞踊団の選抜メンバーが出演。
最後は映像上映。これまでにも主催・共催事業としてダンス映像を上映するプログラムを行ってきたが、この秋には「dance on screen2012」として、フランス国立シネマティック・ド・ダンスの収蔵映像等を上映する。
Sadeh21 by Ohad Naharin and Batsheva Dance Company

Akram Khan's DESH - Rehearsal Footage - August 2011

Stand alone zone (trailer)