「世田谷区芸術アワード“飛翔”」舞台芸術部門にスズキ拓朗主宰 tamago PURiN (たまご ぷりん)

東京都世田谷区が若手アーティスト支援を目的として2008年度(平成20年度)に創設した芸術賞「世田谷区芸術アワード“飛翔”」の第3回受賞者が決まった。
本年5月〜9月2日の間に募集を行い、生活デザイン部門16件、舞台芸術部門9件、音楽部門6件、美術部門28件、文学部門8件、計67件の応募のなかから公益財団法人せたがや文化財団各事業部及び外部審査員による一次審査(書類審査)を行ない、「世田谷区芸術アワード“飛翔”本審査会」にて受賞者を決定したという。
《第3回世田谷区芸術アワード“飛翔”》 受賞者が決定しました
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/151/662/663/d00122280.html
舞台芸術部門に選ばれたのが、tamago PURiN(たまご ぷりん)
授賞理由は以下となる。

代表者:スズキ拓朗(すずき たくろう)。2009年結成。個性派4人組「パフォーマンス集団 たまご」と、スズキ拓朗 率いるダンス集団「chairoi PURiN」で構成。演劇×身体を追求。ダンス、歌、生演奏など幅広い表現を取り入れ、子どもから大人まで楽しめる作品を創る。

平成25年度にシアタートラムにて受賞記念公演を行なう。
tamago PURiNは2009年結成。4人組の「パフォーマンス集団・たまご」と現在コンドルズのメンバーでもある振付家・スズキ拓朗率いるダンスカンパニー 「chairoi PURiN」が組んで結成された。“ふんわりと心温まる時間を創ることを日々模索する”がモットー。ダンス的な動きも豊富に織り交ぜた作風が特徴で、野菜たちがシェイクスピアを演じるという奇想天外な趣向による『さいあい〜シェイクスピア・レシピ〜』で若手演出家コンクール優秀賞を得るなど若手劇団等対象の演劇コンペにおいて受賞多数。同じく鈴木主宰の 「chairoi PURiN」(メンバーは役者たちで構成される)が演劇的なダンスを志向しているのとはベクトルが違うが、ともに面白い試みである。
スズキは桐朋学園芸術短大演劇専攻科卒。2007年にchairoi PURiN結成。カンパニー名はむろん喜劇王チャップリンをもじってである。演劇とコンテンポラリー・ダンスの両面で活躍する異才。山田うん、東野祥子、矢内原美邦近藤良平などの作品に出ており、2011年の横浜ダンスコレクションEXの新人部門では破天荒でユーモアを感じさせるパフォーマンスが外国人含む観客の喝采を浴び審査員の評価も得て「特別賞」を受けている。同年からコンドルズに出演。赤丸急上昇中の注目株で、独特の人なっこいキャラを愛する観客や関係者も少なくない。いっそうの活躍が期待される。
さいあい〜シェイクスピア・レシピ〜

chairoi PURiN [WC]

Yokohama Dance Collection EX 2011 Competition II digest 5/5