ちくは『ダンス・パタン・ランゲージ253 自分を語る小物』

山口を本拠に活動するちくはの東京公演『ダンス・パタン・ランゲージ253 自分を語る小物』をみた。山口情報芸術センター(YCAM)のスタッフも関わっているようだ。昨年、YCAMで会った某スタッフのひとに挨拶したのだがよく覚えていなかったみたい。まあ、コンテ業界人ではないから仕方ないでしょう。最近は、同姓のコンテ批評家の方と間違えられることも多いし。

さて、作品はというと、こまばアゴラ劇場のスペースいっぱいを使って面白い趣向が凝らされていた。360度、白のナイロン?生地のようなものを風船のように空気で膨らませた空間。そこでダムタイプのビデオアシスタントとしてしられる大脇理智、そして江藤由紀子、大谷美由紀ら女性ダンサーたちが小一時間ダンスを繰り広げる。美術、衣装、ライブの音楽も凝っており、個性的な子もいて退屈はしない。が、何をやりたいのかいまひとつよくわからなかった。一応、ダンスユニットと名乗っているようだからダンス主体に魅せたいのだろうが。

会場には40人しか入れないため、リアルタイム・ストリーミング中継も行われていたということ。そういった試みは今後増えていってもいい。さて、初見した回に、なぜか高名な音楽ジャーナリスト(女性)が観に来ていた。普通アゴラにダンスを観にくるとは考えられない。人違いだろうか。面識はないものの至近距離から何度か観たことあるひと。気になる・・・。

(2006年2月10日 こまばアゴラ劇場)