日本バレエ協会「バレエ・フェスティバル」

平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
日本バレエ協会第47回「バレエ・フェスティバル」
『A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM』
振付:キミホ・ハルバート
『SONG OF THE EARTH』
振付:岩上純
『旅芸人』
振付:松崎すみ子
(2008年11月14日 メルパルクホール)

日本バレエ協会の催しのなかでもっとも長く続き47回目を迎える「バレエ・フェスティバル」。創作バレエの発表の場として貴重であり、近年では若い世代の振付家の抜擢が目立つ。キミホ、岩上は、いま売り出し中。キミホはコンテンポラリーな感覚あふれる振付が持ち味でバレエコンクールでの創作振付の担当としても引く手あまただ。岩上は谷桃子バレエ団等で創作を発表しているが若手のなかでは確固とした構想力を持った創り手のひとりといえる。ベテランの松崎はこの会で18年前に初演された代表作を再演。わが国では創作作品を上演できてもなかなか再演は難しい。手直しし、場合によってはキャストも変わることで作品は成長する。新作のみならず優れたものであれば再演にも一層支援が向けられるようになるのが好ましいとあらためて感じさせられた。