BATIK『ペンダントイヴ』がレイトショー公開

黒田育世率いるダンスカンパニーBATIKの『ペンダントイヴ』(2007年3月初演)がDVD化され、それに先立って東京・渋谷シアターイメージフォーラムにて5月16日〜22日まで限定レイトショー(21:00〜)が行われるようです。上映に先立ってトークイベントやパフォーマンス、メイキング上映等日替わりでイベントも(詳しくは公式HP)。
BATIKといえば昨年の秋、NHK「芸術劇場」で代表作『SHOKU』が放映され、そのフェティッシュで過激、女性の生理感覚を衒いなく曝け出したパフォーマンスによって大反響を巻き起こしました。常套句ですが、もっとも注目されるカンパニーのひとつ。
『ペンダントイヴ』は『SHOKU』や朝日舞台芸術賞を獲得した『花は流れて時は固まる』を経て発表された大作。過激で過酷、暴力的な作舞はそれまでの作品同様ですが、暗く内向的な印象を与えてきた旧作とは違い切実に「生」への希望を謳いあげた、新境地といえます(筆者は当時「オン・ステージ新聞」1703号・2007年にてレビュー)。
映像版は“7台のハイビジョンカメラで撮影し、ダンサーたちを多角的に捉えた映像版「ペンダントイヴ」。『だれも知らない』『歩いても歩いても』(是枝裕和監督)などで知られる名カメラマン山崎裕が撮影監督を務め、舞台収録としては異例の手持ちカメラも駆使”(HPより)して仕上げたとのこと。舞台でみるのとは違った感興が味わえるかもしれません。ダンスビデオの新たな可能性を示唆するものとしても注目されるのでは。

公式HP
http://www.pendanteve.com/

予告編