岩名雅記監督作品『朱霊たち』ポルトベロ国際映画祭グランプリ受賞

舞踏家・岩名雅記の監督した映画『朱霊たち』がポルトベロ国際映画祭ベストフィルム(グランプリ)を受賞したそうです。岩名さんからのメール(BCC)で知りました。
岩名は1945年生まれ。舞踏研究所白踏館を主宰し、現在は仏・ノルマンディに在住し公演活動を行なっています。岩名は大学卒業後TBSでドラマ制作に関わり、映画を撮ることを念願としてきました。製作に4年をかけデビュー作『朱霊たち』を完成。2007年、ポレポレ東中野でのレイトショー公開を皮切りに内外で上映を重ねてきました。
朱霊たち』は、戦後7年目の東京・麻布の廃墟が舞台。生と死、現実と夢が交錯する白昼夢のようなドラマをモノクロフィルムに定着させた異色作です。澤宏、長岡ゆりはじめ日本の舞踏家に加え、イタリア、フランス人キャストが出演。パスカル・マランによる撮影が息をのむように美しく、すばらしかったのを覚えています。
朱霊たち』の受賞したポルトベロ国際映画祭は、インディペンデントの映画祭としては英国最大規模を誇るとのこと。長編、短編、ドキュメンタリー、アニメなど含めた約700本のフィルムのなかから今回、グランプリに選ばれたそうです。
なお岩名は、劇映画第二作「夏の家族」を製作中。2010年1月のロッテルダム映画祭出品を目指して準備中とか。そちらの日本公開も楽しみなところです。
ポルトベロ国際映画祭 公式ホームページ
http://www.portobellofilmfestival.com/
朱霊たち』公式ホームページ
http://www.shureitachi.com/
岩名雅記 公式ホームページ
http://iwanabutoh.com/