「トヨタ コレオグラフィーアワード2010」応募開始

トヨタ自動車メセナ活動であり、世田谷パブリックシアターと提携して次代を担う振付家の発掘・育成企画「トヨタ コレオグラフィーアワード2010」が行われ、11月26日より出場者の募集を開始しています。2001年に第1回が開催され今回が7回目。
募集期間は2010年1月15日(当日消印有効)まで。応募資格は日本国籍を有するか日本に在住もしくは活動の拠点を置いている振付家で、自身の振付作品を発表した経験のある人。ジャンルは問わない。一般公募の中から審査委員によるファイナリスト選考会にて選出された「トヨタ コレオグラフィーアワード」ファイナリスト6名が7月19日に行われる「ネクステージ」(最終審査会)に出場。劇場における公開での作品上演審査を経て「次代を担う振付家賞」(1名)、「オーディエンス賞」(1名)を決定します。
審査委員は各地の劇場プロデューサー・制作者。ゲスト審査員は白井晃(演出家・俳優)、束芋(現代美術家)、原田敬子(作曲家)、古川日出男(作家)。「次代を担う振付家賞」受賞者は、翌年の受賞者公演に出演。トヨタ自動車から作品製作費の一部として200万円が助成され、世田谷パブリックシアターより公演会場の提供があります。
前回(2008年度)は公開での予選会が行われ、30名近い審査員の採点を加点集計するシステムだったが、旧来に近い方法に。ちなみに審査委員・ゲスト審査委員に評論家がいないのは今回はじめて。上演形態としても前回、審査会を行った翌日に受賞作品上演と授賞式を行ったためコンペを見た多くの観客が審査員のコメント等を聞けなかったのですが、今回はリリースを読む限り審査会と授賞式は同日に行うのでしょう。
若手の才能発掘に関してコンペ制度は有効性を失いつつあるという指摘もあります。しかし、「トヨタ コレオグラフィーアワード」は才能ある若手・中堅により光を当てる得がたい機会。ホップ、ステップ、ジャンプでいえばステップになった人もいればジャンプすなわちより社会的認知度のあがる足掛かりになった人も。東京一極集中になりがちなシーンにおいて砂連尾理+寺田みさこ、東野祥子、隅地茉歩という関西のアーティストを評価してきたことも認められるでしょう。2010年度の展開にも注目が集まります。
詳細情報掲載予定ページ
http://www.toyota.co.jp/tca/

TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2010」
〜次代を担う振付家の発掘〜トヨタ コレオグラフィーアワード 2010

募集期間: 2009年11月26日(木)〜2010年1月15日(金)
ネクステージ」(最終審査会)授賞式: 2010年7月19日(月・祝)(世田谷パブリックシアター)
主催: TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD実行委員会、トヨタ自動車(株)
提携: 財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
運営: トヨタコレオグラフィーアワード事務局
後援: 世田谷区
協力: NPO法人Japan Contemporary Dance Network(JCDN)
金沢21世紀美術館((財)金沢芸術創造財団)(予定)