ショパン生誕200年に関するダンス公演と展覧会
今年は前期ロマン派音楽を代表する作曲家フレデリック・ショパン(1810〜1849年)の生誕200年にあたっています。ショパンといえば、自らピアノを演奏する傍らピアノ独奏曲を数多く作りピアノの詩人ともよばれる音楽史上に燦然と輝く存在。しかしながら、生涯を通じて肺結核を患い、ロシア帝国に思うが侭にされる故国ポーランドへ思いはせながら後半生のほとんどをフランスですごすことになる苦悩の人でもあります。
ショパンの生誕200年を迎えるにあたって、それを記念してのバレエ・ダンス作品上演も。NBAバレエ団が、2月、ニジンスカ振付『ラ・フィユ・マル・ガルデ』日本初演と併せて安達哲冶振付『ラスト・コンサート』を上演します。「ピアノ・コンチェルト第2番」を用いた創作とのこと。東京小牧バレエ団は、3月に佐々保樹版『火の鳥』とともに『ショパン賛歌“憂愁”』を上演。これもショパンのピアノ曲を使った叙情的な白のバレエで李波が主演します。また、3月には、空間と動きの質感を巧みに操る異才・アレッシオ・シルベストリンが能楽師の津村禮次郎、ダンサーの中村恩恵、ピアニストの北川曉子とコラボレーションする「手の詩」という公演がセルリアンタワー能楽堂で行われます。これもショパン生誕200年記念作品と銘打たれています。いずれも楽しみな公演ですね。
ショパンをめぐるイベント企画はダンス界に限らず多々あるようですが、ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエを招聘してくれることで知られる民主音楽協会が管轄している民音音楽博物館では「ショパン生誕200年展」を開催しています。ショパンが愛用したものと同型のプレイエル・ピアノ(1837年製)や、直筆の楽譜(複製・初公開)などの展示に加え、ショパンと同時代を生きて縁の深かった人物にも焦点を当てたものとなっているようです。まだ足を運べていませんが、興味深いので訪れたいと思います。
民音音楽博物館「ショパン生誕200年展」
会場:民音音楽博物館企画展示室(民音文化センター2F)
期間:2010年1月1日〜7月11日(月曜休館・月曜日が祝日の場合は翌日休館)
11:00〜16:00(平日・土曜) 10:00〜17:00(日曜・祝日)
料金:無料
主催・お問合せ:民音音楽博物館 http://museum.min-on.or.jp/
概要:http://museum.min-on.or.jp/tenji/chopin10/index.html
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