横浜ダンスコレクションEX2011受賞結果

2月8日から13日まで横浜赤レンガ倉庫1号館にて行われた若手振付家の登竜門「横浜ダンスコレクションEX2011」コンペティション部門の受賞結果が発表された。

コンペティション1作品部門
審査員賞:捩子ぴじん
MASDANZA賞:竹内梓
若手振付家のための在日フランス大使館賞:國本文平

コンペティション2 新人振付家部門
最優秀新人賞:川村美紀子
奨励賞:鈴木拓朗 豊福彬文

各部門3日間行われ、私はそのうちそれぞれ1日欠席したので総評は述べる立場にないが、観た限りの印象と表彰式での審査員のコメント等から簡単な雑感を。作品部門は出品者の資質に加え、やはり作品としての仕上がり具合も重視されたのだろう。新人振付家部門は可能性、ジャッジである以上にスカウトの気持ちを大切に選出されたのだと思う。当初予定されていなかった奨励賞(2名)が設けられたというのはその証左に他ならないだろう。作品部門では室伏鴻さん(舞踏家・振付家)が、新人振付家部門では浜野文雄さん(新書館「ダンスマガジン」編集委員)が、総評というかコメントを出されたが、ともに新たな可能性を秘めた才能たちを励ます気持ちのいいものだった。
今年から部門が分かれ、より細かな視点から若い才能を見出し育てていくという姿勢が打ち出されたのは何よりだと思う。そして、今回、世界のダンスフェスティバル等のディレクターたちがこぞって来日していた。その数の多さに驚かされた。「世界とつながっている場」であるということが肌で実感できた。出場者にとってノミネートされるだけでも海外含めた新たな活動の場を得ることが可能に成り得る、魅力的な場であろう。
今回の出場者の一層の躍進と、横浜ダンスコレクションEXのさらなる発展を願いたい。