平成23年度芸術創造活動特別推進事業助成対象活動&芸術文化振興基金助成対象活動決定

文化庁日本芸術文化振興会による平成23年度芸術創造活動特別推進事業助成対象活動および芸術文化振興基金助成対象活動が30日公表された。

平成23年度 芸術創造活動特別推進事業助成対象活動 決定(PDF 553KB)
http://www.ntj.jac.go.jp/suishin/joho/h23/23-hojyo.pdf#zoom=100
平成23年芸術文化振興基金助成対象活動 決定(PDF 790KB)
http://www.ntj.jac.go.jp/suishin/joho/h23/23a-kiitiran.pdf#zoom=100

いわゆる「事業仕分け」の影響を受けた昨年よりも各団体への助成は減っている。舞踊関連に限って数字をみていこう。芸術創造活動特別推進事業では、昨年度は67件中56件採択で478,100(千円)が本年度は63件中45件採択で464,200(千円)。芸術文化振興基金では、昨年度は158件中51件採択で97,000(千円)が本年度133件中44件採択で94,000(千円)。金額も採択件数も減少している。
一昨年秋は「事業仕分け」に揺れたが、昨年度の文化予算全体は僅かながら増えた。糠喜びした向きもあったようだが、芸術団体個々への助成は減った。昨年は音楽方面で助成金不正受給という問題も起こったし、「劇場法」をめぐっての議論も活発になっている。そんななか芸術団体単体への信頼度というものは低くなってきているのは数字をみれば明らかだ。各団体とも厳しい現実に向き合う必要あろう。いずれにせよ「劇場法」の議論含め、わが国の芸術創造活動が進展し易くなるよう進んでほしい。
舞台を享受する観客サイドとしては、とにもかくにも舞台のクオリティが落ちないかが心配だ。助成金の採択・不採択、下りても多寡が現実的に大きな問題になってくる。助成金に頼り過ぎない運営も求められてこよう。各団体とも大変だと思うが、ここを耐えて質の高い舞台を生んでほしいと願うしかない。