平成23年度「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」助成対象決定

文化庁は14日付で平成23年度「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」の採択についてリリースした。
平成23年度「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」の採択について(PDF)
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/h23_sugureta_gekijou_saitaku.pdf
これは“劇場・音楽堂等の文化施設が中心となり、地域住民や芸術関係者等とともに取り組む、音楽、舞踊、演劇等の舞台芸術の制作、教育普及、人材育成、劇場・音楽堂スタッフの人材交流等を支援”するもの(文化庁HPより)で、一昨年前までの「芸術拠点形成事業」を受け継いだ新たな展開といえる。「重点支援劇場・音楽堂」「地域の中核劇場・音楽堂」「共同制作公演」の3区分に分けて採択されている。
「劇場法」をめぐる議論は諸々あるが、各地の劇場・文化施設が地域の舞台芸術を牽引する存在となることを期待されている。今回の事業概要をみても5年というスパンでの継続的な助成の区分等も。また、先日発表された「芸術創造活動特別推進事業」「芸術文化振興基金助成事業」は年度ごと個々の芸術団体の1公演単位に対する助成であるが、先日このblogでも触れたように舞踊に関してみても近年助成金額・採択件数が減少している。各芸術団体・アーティストとも劇場・文化施設との協同作業を見据えての活動の可能性を今まで以上に探っていくことになるのではないか。