Noism芸術監督・金森穣インタビュー

Webで読めるインタビュー記事、本年の第一弾は――イープラスのダンス特集サイトの依頼でNoism芸術監督・金森穣さんに取材しました。
Noismは2004年にりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館の劇場専属舞踊団として発足。内外で精力的に活躍しています。金森さんにNoismの10年と今後の展望、1/24、25日にKAAT神奈川芸術劇場で上演される『PLAY 2 PLAY−干渉する次元』についてお話をお聞きしました。
ご高覧いただければ幸いです。
1月24、25日KAAT神奈川芸術劇場にて上演されるNoism1『PLAY 2 PLAY−干渉する次元』(改訂版再演)の演出振付を手掛ける金森穣(Noism芸術監督)に意気込みを聞いた!
http://dance.eplus2.jp/article/384808998.html


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そこにある、Noism

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「dancetoday2013ダブルビル」 島地保武+酒井はな ユニット〈アルトノイ〉&関かおり インタビュー

10/18(金)〜20(日)、彩の国さいたま芸術劇場にて行われる「dancetoday2013ダブルビル」は、国内外のダンス界の先端で活躍する若手振付家に焦点を当てた企画だ。過去2回では、unit-Cyan ユニット・シアン(金森穣 井関佐和子)、廣田あつ子×中村恩恵、C/Ompany(大植真太郎 柳本雅寛 平原慎太郎)、 伊藤郁女、 KENTARO!!を取り上げてきた。先鋭的であるだけでなく、しっかりとしたダンスのベースを持ち、幅広い世代に訴求する要素のある表現を行うアーティストを起用しているという印象である。
バレエ情報サイト「Ballet Factory」(運営:健康ジャーナル社)のコラムにおいて今回登場する2組へのインタビューを企画した。
「dancetoday2013ダブルビル」 インタビュー特集vol.1 島地保武+酒井はな ユニット〈アルトノイ〉
http://www.ballet-factory.com/takahashi/new/004.html
長らく世界のダンス シーンをリードしている巨匠ウィリアム・フォーサイス率いるザ・フォーサイス・カンパニー(本拠:ドイツのフランクフルト)の中心メンバーとして活躍する島地さんと名実ともにわが国を代表するプリマ・バレリーナであるはなさん。公私のパートナーがユニットを結成した動機や二人の出会い、新作への意欲をお聞きしました。8月末にスタジオアーキタンツのサポートによって行われた試演会を拝見しての取材なのがウリです。島地さんとはなさんの絶妙なコンビぶりが記事からも伝われば幸いです。
「dancetoday2013ダブルビル」インタビュー特集vol.2 関かおり
http://www.ballet-factory.com/takahashi/new/005.html
関さんは繊細な感受性から紡ぐ五感に訴えかけるような奥の深い表現に注目が集まる異才。このところコンテンポラリー・ダンス界の若手登竜門的コンペで受賞を重ね注目されています。生い立ちからコンテンポラリー・ダンスに足を踏み入れるプロセス、作品創作の方法、クリエーション中の新作についてお聞きしました。一つひとつの質問に対して深く考え真摯に誠実に答えてくれた関さん。作品創作のプロセスなど貴重なお話を聞かせてもらいました。
それぞれの作品タイトルは公演当日発表となる模様。気鋭たちの新作誕生の場に立ち会えるのを楽しみに。
【PV】dancetoday2013 『関かおり 新作』『島地保武+酒井はな 新作』

【公演情報】
日時:2013 10/18(金)19:30開演 19(土)15:00開演 20(日)15:00開演
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
料金:全席指定(税込) 一般4,000円 学生2,000円 メンバーズ一般3,600円
チケット取扱い・お問合わせ:
財団チケットセンター 0570-064-939(休館日を除く10:00〜19:00)
財団HP http://saf.or.jp/ 
関連URL:
関かおり公式HP http://kaoriseki.info/
アルトノイ 特設サイト http://www.altneu.jp/
【キャスト・スタッフ】
島地保武+酒井はな ユニット〈アルトノイ〉 新作
[演出]島地保武 
[振付・出演]島地保武 酒井はな
[音楽]蓮沼執太
[衣裳]さとうみちよ(Gazaa)
関かおり 新作
[振付・演出]関かおり
[演出助手]矢吹
[出演]荒 悠平 岩渕貞太 後藤ゆう 菅 彩夏 関かおり

法村珠里 インタビュー

バレエ情報ポータルサイト・バレエナビの依頼で大阪の法村友井バレエ団のプリマ法村珠里さんにインタビュー。
名門バレエ一家に生まれ育った生い立ちから修業時代、現在の心境、そして、10/12(土)に初めて挑む『白鳥の湖』への抱負などを伺いました。
舞台度胸の強さが印象的で、プレッシャーすらエネルギーに変えていく前向きの姿勢と明るさが身上。その魅力がインタビューからも伝われば幸いです。
法村珠里インタビュー〜バレエの「血」が脈打つプリマ、挑戦のとき〜
http://balletnavi.jp/article/pickup/20130918-2235/

白神ももこ・酒井幸菜インタビュー

神奈川県発!文化発信ポータルサイトMAGCUL.NET (マグカル ドット ネット)の依頼を受けて、白神ももこさん&酒井幸菜さんに『Stick & uS!!』〜私たちと棒〜[10月11日(金)〜13日(日)KAAT神奈川芸術劇場]についてお聞きしました。
気鋭の振付家舞踊家同士がソロを振付けあうという企画。互いの印象や創作の方法、今回のキーワードになるという「棒」についてお話しいただきました。ディープな話題もありますが、お二人の飾らない人柄も伝わる記事になったかと思います。
ご高覧いただければ幸いです。

白神ももこ×酒井幸菜「一見対照的だけれど共通項のある二人が挑む驚きと裏切りに満ちたダンス」
http://magcul.net/focus/shiraga_sakai/]
公演情報

公演日程:
2013年10月11日(金)19:30、12日(土)15:00、13日(日)15:00
受付・開場は開演30分前
各回終演後、ポストパフォーマンストークがございます。
会場
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ
チケット料金
前売¥2,500円 当日¥2,800 前売学生 ¥2,000(ご予約のみ
高校生以下無料(要予約 枚数限定)前売学生券及び高校生以下の方は当日学生証をご提示下さい。
チケットご予約・お問い合わせ:
WEB予約 http://stspot.jp/ticket/ss/ 電話 045-325-0411 e-Mail mail@stspot.jp
チケットかながわ(電話・窓口10:00〜18:00) WEB:http://kaat.jp/ (PC・携帯) 電話:045-662-8866


ドイツ・Theater Regensburg Tanz(シアター・レーゲンスブルク・タンツ)の芸術監督として活躍する森優貴、一年目のシーズンを終えて

ドイツ東部バイエルン州レーゲンスブルクドナウ川とレーゲン川の合流近くにあり、古くから水運の要衝として栄えた古都である。日本からの直通便や欧州各地への連絡便が豊富なミュンヘンから列車で一時間半余り。この人口およそ13万人のこじんまりとした街にある市立歌劇場ダンス部門芸術監督に就いたのが森優貴だ。1978年生まれの35歳。日本人が欧州の歌劇場付バレエ&ダンスカンパニーのディレクターになったのは初めてのことだと思われる。異例の人事といっていいだろう。
5月下旬にレーゲンスブルクを訪問した。現在発売中の「バレリーナへの道」Vol.95の「海外だより」にレポートを寄せた。タイトルは「森優貴が芸術監督に就いたTheater Regensburg Tanz ワーグナーをテーマにした『Ich,Wagner.Sehnsucht!(私はワーグナー。憧れ!)&若手創作集『Tanz.Fabrik!』を上演」。文園社社長で「バレリーナへの道」編集長・中島園江さんのご好意による。ご高覧いただければ幸いである。
[rakuten:book:16613569:detail]

なお「バレリーナへの道」最新号刊行直後ニュースサイト「Daily NOBORDER」に演劇・舞踊ライターの高橋彩子さんが2回にわたって森へのインタビューを掲載。就任1年を終えての感想や芸術監督としての仕事、来シーズンの展望や将来のヴィジョンが語られている。森のバックボーンも抑えつつ現在と将来の展望を詳細に聞き出した貴重な記事なので一読をお薦めする。
日本人初!ヨーロッパ公立劇場の舞踊芸術監督になった森優貴 インタビュー[前編](高橋 彩子)
http://no-border.asia/archives/14612
日本人初!ヨーロッパ公立劇場の舞踊芸術監督になった森優貴 インタビュー[後編](高橋 彩子)
http://no-border.asia/archives/14789

森のこれまでの軌跡を振り返っておく。
貞松・浜田バレエ団出身で10代後半にドイツにわたりハンブルク・バレエ学校卒業。卒業公演で名匠ジョン・ノイマイヤーの『祭典』に主演した。卒業後はニュルンベルグ・バレエ団、ハノーヴァー・バレエ/トス・タンツカンパニーにそれぞれソリストとして所属。ハノーヴァー・バレエの解散に伴い2006 年7月にスウェーデンヨーテボリ・バレエへ移籍したが、2007年8月には再び師であるシュテファン・トスのヴィースバーデン・バレエ芸術監督就任と同時に同カンパニーに移籍して活躍した。
2003年から振付家としても活動を開始。 2005年春にはハノーヴァーで開催された第19回国際振付コンクールに出品し『Missing Link』にて観客賞と批評家賞を同時受賞。トスのカンパニーで大作・力作を発表するかたわら日本でも古巣の貞松・浜田バレエ団中心に振り付け提供。同バレエ団の「創作リサイタル」にて発表した『羽の鎖』によって文化庁芸術祭新人賞(舞踊部門・関西)を受賞。同バレエ団に振付けた大作『冬の旅』再演ではバレエ団に文化庁芸術祭大賞(舞踊部門・関西)をもたらした。2008年5月には東京・セルリアンタワー能楽堂で能とダンスのコラボレーション『ひかり、肖像』の演出・振付 を担当し、バレエの酒井はな、能楽の津村禮次郎と共演。同作と『羽の鎖』の再演の成果によって音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「週刊オン・ステージ新聞」新人ベストワン振付家に選ばれている。『ひかり、肖像』は、その後パリとブタペストでも上演された。彼の日本における最新作『Memoryhouse』は今年新国立劇場地域招聘公演 貞松・浜田バレエ団「創作リサイタル」でも上演された。世界レベルで活躍する振付者として注目される。

森の率いるTheater Regensburg Tanz は2012/2013シーズンのオープニングを森&シュテファン・トス作品によるミックス・プロ『Zeit.Raum!』で飾る。ダンサーは男女各5名ずつ計10名。約650名の応募者から選ばれたという。国籍はドイツ、フランス、イタリア、ロシア、スペイン、ブラジル、日本。日本人団員は二人。竹内春美はラ ダンス コントラステで踊っていた個性派だが迷いなく振り切れた踊りが小気味よい。井植翔太は法村友井バレエ団出身でクラシック・バレエの基礎が非常にしっかりしており若さに似合わぬ風貌と落ち着きを備えた実力者だ。初年度の年間公演数約57回。コンサート、ガラ公演等への出演を加えると舞台数は65回程度。

昨シーズンは『Zeit.Raum!』のほか生誕200年を迎えた楽劇王リヒャルト・ワーグナーを題材とした『Ich,Wagner.Sehnsucht!』と若手の創作集『Tanz.Fabrik!』を上演。「バレリーナへの道」に寄せたレポートは『Ich,Wagner.Sehnsucht!』と『Tanz.Fabrik!』についてである。今シーズンは森作品と根本しゅん平(クルベリ・バレエ)に委嘱した作品のダブル・ビルで幕開け。来春には森がストラヴィンスキー春の祭典」に挑む。このあたりに関しては高橋彩子さんの取材記事に詳しい。参照いただきたい。

森が師であるトスやマッツ・エクらのヨーロピアン・コンテンポラリー・バレエの系譜を受け継いでいるのは確かである。しかし、作風・キャパシティをそれだけで括れない。『Ich,Wagner.Sehnsucht!』を観ると、登場人物たちのエモーショナルな演技が胸を打つ。ノイマイヤーの直接の影響は受けていないと本人は言うが、チューダー、クランコ、ノイマイヤーの現代におけるドラマティック・バレエの流れとも無縁ではないのは確かだ。そこに森独自の感性が反映されている。『羽の鎖』『冬の旅』などで示した音楽との一体感溢れた振り付けセンスは疑いないしドラマティックなものからアブストラクトなものまで幅広く作ることができる。今後さらなる躍進が期待されよう。東京で上演された『ひかり、肖像』『Memoryhouse』は森の才能の片りんを示したに過ぎないと思う。より彼の才能がフルに発揮された作品の紹介を切望する。
金森穣や中村恩恵は欧州で輝かしいキャリアを誇って帰国、日本のダンスシーンの風穴を空けるべく活躍しているしメディアの賞賛も勝ち得た。後に続こうとしている人もいる。その点、森は欧州の前線で勝負している。異色の存在なのは確かだ。ただ、異国で芸術監督として様々な折衝を重ねつつ創作を行うという激務をこなす才能と経験は他の誰にもないもの。当分の間はドイツでの活動が中心になるだろうが彼の才能が日本のダンスシーンの発展に寄与する機会が増えることを願いたい。

鈴木忠志/SCOT 利賀からの新たなる挑戦

世界的な演出家・鈴木忠志率いる劇団SCOT(Suzuki Company of Toga−旧名 早稲田小劇場)は、1976年(昭和51年)以降、東京から富山県利賀村(現・南砺市利賀村)に拠点を移して活動している。利賀村の協力のもと、合掌造りの民家を改修した利賀山房や野外劇場などの施設を用いて公演活動を行ってきた。1982年〜1999年には、世界演劇祭「利賀フェスティバル」を催している。鈴木とSCOTの利賀での活動は内外の演劇人に影響をあたえてきた。最近では新潟・りゅーとぴあのレジデンシャル・ダンスカンパニーNoismを率いる金森穣が鈴木に兄事していることが知られる。
このたびSCOTは新たな運営方針を打ち出した。DMが届いたのだが、その内容をみると、なかなか革新的。「利賀の公演は、すべての人に開かれています」ということで、入場料金はなし。利賀で行われるSCOTの舞台や国際共同制作作品、海外からの招聘作品などを無料で観られるという。新たな支援組織「SCOT倶楽部」ができるが、観劇予約を優先的に受け付ける等の特典はあるものの会友の「お志」は「ご随意に」とのこと。その意図・狙いについては、鈴木が思いを綴った文章に譲りたい。
http://www.scot-suzukicompany.com/blog/suzuki/2013-07/#blog000142
新たな観客、潜在的な観客を掘り起こしていかなければ舞台芸術に未来はない。舞台を観てもらう機会を増やすこと。入場料無料にすることだけが、その方法ではないにせよ、アクセスしやすい環境を整えることは大切だ。鈴木の英断は注目される。
利賀には10年以上前の夏に一度行ったことがある。キャンプ場に泊まり、利賀山房や野外劇場で舞台を観劇。鈴木独自の身体訓練法である「スズキ・メソッド」のデモンストレーションも観ることができた。豊かな自然に囲まれた環境での観劇は忘れがたい経験となっている。行ったことのない方は足を運んでみるとよいかもしれない。


鈴木忠志の世界(3枚組) [DVD]

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トロイアの女 [DVD]

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劇的言語 (朝日文庫)

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