Noismの歴史と今後

新潟を拠点とする日本初のレジデンシャル・ダンスカンパニー(←いまさらな紹介だが)Noismのホームグラウンド、りゅーとぴあでポスター&サイン展が行われている。2004年に活動開始、5年目となるカンパニーの歴史を振り返ることの出来る企画らしい。
http://www.ryutopia.or.jp/info.php#236
http://www.noism.jp/blog/2008/08/post_60.html
これは密かな自慢なのだが、Noismの本公演はすべて観ている。熱心なサポーターの方でそういう方は少なくないと思うけれども、ライター関連では多分ほとんど皆無に近いと思う。新潟のみで2回だけ上演され、ソフト化もされていない能楽堂公演(2006年)は記憶にのこる名舞台であったが(バレエ雑誌に批評を書くことが出来た)、評論家や記者の方々はほとんど誰も観ていなかったらしい。他にも新宿パークタワーホールで上演された第1回公演で仕掛け満載の『SHIKAKU』(2004年)、演劇性を取り入れた実験的なスタジオ公演『sence-datumu』(2006年)なども刺激的で忘れ難い。
そういえば、先日、Noismの活動期間延長が発表された。2013年8月までの活動が保証される。リリースによると“このたびの延長は発展的延長であり、一流の作品作りはもとより、今後はカンパニーの体制の強化、アウトリーチなどの充実も図っていきます”とのこと。メンバーの出入りもあり、また金森穣のミューズ、井関佐和子が次シーズンはミストレスになるなど体制に変化もみられるが、次回は代表作『NINA-物質化する生け贄』(2005年)を海外上演用にヴァージョンアップした「ver.black」を凱旋上演する。
Noismの新たな旅立ちが楽しみなところだ。