テアトル・ド・バレエ カンパニー設立(from 名古屋)

名古屋には多くのバレエ団が林立しています。創立50年を優に超える老舗は少なくなく、全国的に注目される大手団体も。そんななか1980年に設立された塚本洋子バレエ団は歴史的にみれば中堅どころながら創設以来躍進を遂げてきました。
公演活動を行う傍ら、多数の生徒が内外のコンクールで上位入賞。榊原弘子、荒井祐子、米沢唯といった塚本の育てたプリマは内外で活躍しています。1995年には創立15周年を機に「ナゴヤ・テアトル・ド・バレエ」を創立。近年は深川秀夫を芸術監督に迎え、オーディションによって広く人材を募集して公演活動を行っています。
その塚本バレエがこのたび「テアトル・ド・バレエ カンパニー」と名を改め、組織変更を行うと発表されました。付属バレエスクール「テアトル・ド・バレエ アカデミー」も同時に設立。高度なバレエ教育を行い、指導者や専門家の養成の設備環境を整え、そしてプロの踊り手の活躍できる場の拡大を目指していくとのことです。
名古屋は古くから芸どころとして知られ、バレエ人口の多さ・密度の濃さは全国有数。塚本が新たに展開する「テアトル・ド・バレエ カンパニー」が名古屋のバレエ界をさらに刺激するのは確かであり、その動向が注目されるところです。