第61回芸術選奨発表

文化庁は11日平成22年度、第61回芸術選奨を発表した。
舞踊部門では、文部科学大臣賞を中村恩恵、山村若が受賞。 文部科学大臣新人賞を小野絢子(新国立劇場バレエ団)が受ける。
文化庁HPには報道発表はまだ出ていないが、各種メディアで報じられている。
芸術選奨、31人受賞 加山雄三さん、平原綾香さんら
http://www.asahi.com/culture/update/0311/TKY201103110702.html
中村は先日発表された現代舞踊界最高の栄誉たる江口隆哉賞(現代舞踊協会制定)と合せて今年2冠。2008年度に受賞した金森穣に続いて欧州の一線で踊り学んできた俊英振付家の同賞獲得となる。本年度は、自身率いるカンパニーの旗揚げ単独公演や新国立劇場主催公演への招聘もあり、昨年以上の活躍が期待される。
日本舞踊の山村は、山村流舞扇会における「江戸土産 慣 ちょっと七化」が受賞対象のようだが、流派を超えた同世代の舞踊家5人で組んだ五耀會での活躍などもあって上方のみならず東西で広く活躍している。
小野は昨年のスワン新人賞(財団法人橘秋子記念財団)を筆頭にこのところ大小いくつかの新人賞を受けているが、芸術選奨の新人賞はなかなか狭き門だ。これで次世代のプリマとして確固たる地位を築きつつあることを証明したということになるだろう。