愛知芸術文化センターの「アートマネジメント講座」

優れた舞台芸術を生みだし、多くの人々がそれを鑑賞し楽しめるようにするには創り手と受け手をつなぐアートマネージャーが必要だ。愛知芸術文化センターでは、そうしたアートマネージャーを育成するために、アートマネジメント講座を開催する。
http://www.aac.pref.aichi.jp/frame.html?bunjyo/jishyu/2011/11am/index.html
まず、アートマネジメント基礎講座として、シンポジウム形式の講座を予定する。さらに、愛知県芸術劇場での舞台公演の制作実務を体験して、舞台公演制作の基礎的な能力を身に付けることを目指す実践講座が開かれる。これは2011年1月7日(土)に開催する「パフォーミング・アーツ・ガーデン2012」(愛知県芸術劇場小ホール)の公演制作実務を体験するもの。他にも、プロジェクト運営に関わる制作、広報などについての実践的な講義、アートマネジメント基礎講座シンポジウムなどを受講することになる。
愛知芸術文化センターには、パフォーミング・アーツ部門を統括する唐津絵理・主任学芸員(舞踊)がいる。唐津は、身体表現を核に分野を超えた才能が集い協同作業を行うことによって新たな総合芸術を志向した〈ダンスオペラ〉シリーズをはじめ多くのダンスや演劇の企画・制作を手掛け、昨年は国際美術展「あいちトリエンナーレ2010」パフォーミング・アーツ部門を大成功に導いた。コンテンポラリー・ダンスをはじめバレエや演劇等に関する幅広い知見の持ち主として知られる。昨年行われた「アートマネジメント講座」の報告書(http://www.aac.pref.aichi.jp/frame.html?bunjyo/jishyu/2010/10am/index.html)や「あいちトリエンナーレ2010」の各種報告書等をみるにつけても、芸術的達成度の高さのみならず制作業務全般への目配りの確かさ、さらなる進展への意欲がひしと伝わってくる。後進を育てることに関しても熱心であり、今回は彼女の手取り足とりの熱血指導がうけられる貴重な機会となりそうだ。
アートマネージメント志望者はぜひ検討してみては。締切は9/25(日)。

あいちトリエンナーレ2010パフォミングアーツ作家紹介