東京バレエ協議会 ホープ2013(金子紗也・清水愛恵・日高有梨・松野乃知)

東京バレエ協議会(理事長:高橋典夫)のHPに所属団体の気鋭を紹介する「ホープ」が掲載されている。
これは一昨年まで発行されていた機関紙の名物企画であったが、合理化のためか同紙が出なくなり、昨年から同HP上で紹介されている。
ホープ2013
http://www.tba-ensemble.com/hope.html
今年取り上げられているのは、金子紗也(スターダンサーズ・バレエ団)、清水愛(東京シティ・バレエ団)、日高有梨(牧阿佐美バレヱ団)、松野乃知(チャイコフスキー記念東京バレエ団)。
金子は長野バレエ団を経て大阪のK★バレエスタジオに学ぶ。2008年第65回全国舞踊コンクールのパ・ド・ドゥ部で同門であり現・新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大と組んで第3位に入っている。テクニックに強い踊り手。決戦を見ていたのだが、この回は非常にレベルが高く第1位が高田万里・青木崇、第2位が金子扶生・奥村康祐。その後金子はスタダンに入り順調にソリスト役を務めている。
清水は東京シティ・バレエ団が芸術提携を結んでいるティアラこうとうの組織するティアラ・ジュニアバレエ教室を経て同バレエ団に入団。昨年末には『くるみ割り人形金平糖を踊っている。まだ、しっかりと認知していないので評は控えるが、相次ぐ抜擢から鑑みるに安達悦子ら首脳陣は評価しているのだろう。
日高は押領司博子バレエクラスを経て橘バレヱ学校入学。在学中から牧阿佐美バレヱ団公演に出演しAMスチューデントで牧阿佐美の指導も受けている。若いが早くからバレエ団公演に参加していたため中堅どころといっていいキャリアを持つ。『くるみ割り人形』『白鳥の湖』等に主演。アンサンブルでも手を抜かない演技に好感が持てる。
松野は若手男性の注目株。東京バレエ団付属の東京バレエ学校出身で長身のノーブル・ダンサーである。キャリア先行し進境著しい柄本弾とともに東京バレエ団の次代を大きく担うであろう踊り手。子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』王子役が好評を博し、きたる6月には『ラ・シルフィード』に主演する。楽しみな逸材だ。


スターダンサーズ・バレエ団「シンデレラ」(全2幕) [DVD]

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牧阿佐美バレヱ団「くるみ割り人形」<全2幕> [DVD]

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バレエに育てられて―牧阿佐美自伝

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