東京バレエ協議会による、期待の新星を紹介する「ホープ2012」

昨年設立40周年を迎えた東京バレエ協議会の公式ホームページに、2012年活躍が期待されるホープを、各バレエ団のトップが紹介するコーナーが設けられている。 http://www.tba-ensemble.com/hope.html スターダンサーズ・バレエ団の吉瀬智弘、東京シティ・バレ…

東日本大震災から1年、社会性ある活動が求められる舞踊界

今年もすでに3月に入った。あと10日で東日本大震災発生から1年を迎える。 震災直後は首都圏でも公演中止や延期が相次いだ。少し落ち着くとチャリティ公演や被災地への慰問公演を行うアーティストも現れた。「なぜ踊るのか」「ダンスに何ができるのか」と自問…

第29回 江口隆哉賞にケイ・タケイ

社団法人現代舞踊協会制定による第29回 江口隆哉賞にケイ・タケイが決まった。 授賞理由は以下の通り。 文化人類学的視点からダンスをとらえ、日本的ひいては汎アジア的身体性を探求、独創的な作風を生み出した。近年は、自然、環境と身体との関係を軸に意欲…

AIのアルバムのリードトラックに永橋あゆみ(谷桃子バレエ団)が出演

R&B歌手として人気を誇るAIの9枚目となるオリジナルアルバム「INDEPENDENT」からのリードトラックが2月14日、YouTubeに公開された。 "磨き上げたMY STYLE 何度も何度も 努力してきたら"ガールズ・アンセム的リリックに込められた想いと共に、各界の一線で活…

横浜ダンスコレクションEX2012 受賞者発表

コンテンポラリー・ダンスの登竜門のひとつ「横浜ダンスコレクションEX」のコンペティションが7日〜12日まで横浜赤レンガ倉庫にて行われ、12日、受賞者が発表された。 詳しくは後日、赤レンガ倉庫からリリースが出るはずである。とりあえず速報。 コンペティ…

「ダンスがみたい!新人シリーズ10」の講評掲載

ダンス界において独自の存在感を示すダンスフェスティバル「ダンスがみたい!新人シリーズ10」が1月6日(金)〜1月22日(日)まで神楽坂die pratzeにて行われた( 主催:「ダンスがみたい!」実行委員会 共催:die pratze 助成:EU・ジャパンフェスト)。 http://www…

サウラ×ストラーロが“生命の旅と光”を描く「フラメンコ・フラメンコ」

「血の婚礼」「カルメン」などの名作を撮ったスペインが誇る名匠、カルロス・サウラ監督。「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」「地獄の黙示録」などにおいて色彩感覚豊かな映像美をみせる撮影監督のヴィットリオ・ストラーロ。マエストロたる両者は近…

舞踏のメッカ・テルプシコール公式ホームページ開設

昨秋、東京・中野にあるスタジオ、テルプシコールの公式ホームページが開設された。 http://www.studioterpsichore.com/ 不覚にも、つい先日情報が流れてくるまで知らなかった。 テルプシコールは舞踏のメッカとして知られる。1981年に設立されたこのスタジ…

ローザンヌ国際バレエコンクール 菅井円加が受賞

スイスのローザンヌで行われるローザンヌ国際バレエコンクール( Prix de Lausanne)は15歳から18歳までのバレエダンサーを対象としたものだ。今年は19カ国から79人が参加し、決勝には21人が進出した。クラシックとコンテポラリーを踊り妍を競った。 既報の通…

各地で盛ん、コンテンポラリー・ダンスの新たな波

2月に入ると東京での公演数が激増するが、同時に各地でコンテンポラリー・ダンスのイベントが立て続けに行われていることはもっと知られてもいいだろう。 横浜では、新人の登竜門的存在である「横浜ダンスコレクションEX2012」が開かれている(2012年1月28日…

「ダンスがみたい!」新人シリーズ10受賞者・川村美紀子&ビルヂングの最新映像

先日行われた「ダンスがみたい!」新人シリーズ10(1月6日(金)〜1月22日(日)@神楽坂die pratze 主催:「ダンスがみたい!」実行委員会 共催:die pratze 助成:EU・ジャパンフェスト)。 http://www.geocities.jp/kagurara2000/s10 自称新人ダンサー39組が参加し…

Contemporary Dance ResearchのHP

“「コンテンポラリーダンス」について、その独自な美的効果・演出を美学的に探究し、公演実態を調査し、国際的に比較することによって、その全容を把握することを目的”とするHPができたということなのでご紹介しておく。 Contemporary Dance Research http:/…

貞松・浜田バレエ団『冬の旅』拙評とダンスマガジン掲載の森優貴についての記事

11日に発表された文化庁芸術祭賞の発表に際して当ブログに以下の記事を書いた。 文化庁芸術祭大賞に貞松・浜田バレエ団『冬の旅』(振付:森優貴) http://d.hatena.ne.jp/dance300/20120111/p1 現在ドイツで活躍し、今秋、レーゲンスブルグ劇場バレエの芸術監…

昭和音楽大学舞台芸術センターバレエ研究所による公開講座『日本バレエの創成期を語る — 日本におけるバレエ・教育の成立と変遷』

昭和音楽大学舞台芸術センターバレエ研究所は国内唯一の大学附属バレエ研究機関として2006年に設立された。海外のバレエ教育に関する動向を調査するかたわら、日本のバレエ文化の現状についても調査研究し、わが国に適したバレエ教育方法を整備・提案するこ…

彩の国さいたま芸術劇場 2012-2013 ダンス公演ラインナップ

内外のビッグネームや気鋭のアーティストの舞台を紹介する彩の国さいたま芸術劇場(公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団)の舞踊部門。2012-2013 ダンス公演ラインナップが財団情報誌「さいたまアーツシアター通信」 vol.37に掲載されている。 http://saf.or.j…

牧阿佐美バレヱ団『ノートルダム・ド・パリ』にマリーヤ・アレクサンドロワが客演

牧阿佐美バレヱ団が昨秋から展開している創立55周年記念公演の第3弾にあたるローラン・プティ振付・演出『ノートルダム・ド・パリ』(2月18-19日 新国立劇場オペラパレス)。主役エスメラルダ役にボリショイ・バレエのプリンシパル、マリーヤ・アレクサンドロ…

新国立劇場2012/2013シーズンラインアップ発表

新国立劇場が2012/2013シーズンラインナップを発表した。 バレエ http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list02.cgi#season2 ダンス http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list03.cgi#season2 バレエは芸術監督ビントレー色が強い。旧作『シ…

「ダンスがみたい!」新人シリーズ10 新人賞&オーディエンス賞 発表!

「ダンスがみたい!」新人シリーズ10が1月6日(金)〜1月22日(日)まで神楽坂のdie pratzeにて行われた(主催:「ダンスがみたい!」実行委員会 共催:die pratze 助成:EU・ジャパンフェスト)。 http://www.geocities.jp/kagurara2000/s10 自称新人ダンサー39組が…

アキコ・カンダ ダンスカンパニーの活動継続について

昨年9月23日にモダンダンスのアキコ・カンダが亡くなった。享年75歳。 7歳から舞踊を学び、1956年に渡米し、マーサ・グレアム舞踊団のソリストとして活躍。1961年に帰国後はアキコ・カンダモダンダンスカンパニーを設立した。『バルバラを踊る』『フォー・シ…

名古屋市民芸術祭賞 舞踊部門に2011年 テアトル・ド・バレエ カンパニー公演「白鳥の湖」(深川秀夫版)

名古屋の秋を彩る芸術文化の総合的なイベントとして知られる「名古屋市民芸術祭」(10月〜11月に開催)。平成2年からスタートし、音楽・演劇・舞踊・伝統芸能・美術・文学・生活芸術の5部門にわたって、主催事業・参加公演を実施している。 参加公演において特…

文化庁芸術祭大賞に貞松・浜田バレエ団『冬の旅』(振付:森優貴)

文化庁は11日、平成23年度(第66回)文化庁芸術祭賞を発表した。 平成23年度(第66回)文化庁芸術祭賞の決定について http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/23_geijutsusaishou_ver02.pdf 舞踊部門の大賞は1件、優秀賞3件、新人賞1件。 大賞には貞…

東京バレエ団<ニジンスキー・ガラ>寄稿記事

来る12日に開幕する、東京バレエ団<ニジンスキー・ガラ>。NBS 公益財団法人 日本舞台芸術振興会 公式ホームページに、東京バレエ団のダンサーに焦点を当てつつ公演の魅力を紹介する記事を寄稿しました。2回に分けての掲載。 <ニジンスキー・ガラ>東京バ…

鈴木ユキオ(金魚)新作「揮発性身体論」PVおよび昨秋の「プロメテウスの光」映像

音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「週刊 オン★ステージ新聞」新人ベスト1振付家(2011年度)に選ばれた気鋭の振付家/舞踊家・鈴木ユキオ(ダンスカンパニー金魚 主宰)の新作公演「揮発性身体論」(2月3〜5日 シアタートラム)の予告編がYouTu…

芸術監督の重要性 社会性のある運営を——うらわまこと氏の提言

舞台撮影・映像制作を手がける株式会社ビデオが運営するダンス専門サイト「DANCING×DANCING」の名物コラムのひとつが舞踊評論家うらわまこと氏による「幕あいラウンジ」だ。舞踊界の現状を鋭く考察するだけでなく広く社会全般のなかで舞踊界がどうあるべきか…

首藤康之「今日と明日の間で」間もなく公開!

このところ首藤康之の活躍には瞠目させられる。2007年には奇才シディ・ラルビ・シェルカウイ振付『アポクリフ』に出演し欧州のダンスフェスティバル等に参加。一昨年には同作の来日公演も行われ話題となった。昨年は盟友的存在の中村恩恵と 新国立劇場にて『…

謹賀新年2012

新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は多難な一年でしたが、今年は少しでも良い年となりますように。 昨年は、このblogの[2011回顧]や「ダンスマガジン」2月号の「バレエ年鑑2012」ベスト・ステージ&ピープル 2011、「オン・ステージ新聞」新年特大号洋舞ベ…

年末年始に際して

2011年も残すところあとわずかとなった。 年末回顧に関しては、このblogのカテゴリ[2011回顧]をご覧いただきたい。また、音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「オン・ステージ新聞」新年特大号の洋舞ベスト5に回答したほか、「ダンスマガジ…

週刊「オン★ステージ新聞」2011年新人ベスト1に米沢唯&鈴木ユキオ

音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「週刊 オン★ステージ新聞」新年特大号1月6日号/第1906号が発行された。 当方も2006年以降同紙に寄稿しているが、今回の新年号でも2011年度の「洋舞ベスト5」と「新人ベスト1」が発表されている。評論家…

ベジャールの遺伝子を受け継ぐ者たち〜小林十市、金森穣、東京バレエ団、風間無限

故モーリス・ベジャールゆかりのアーティストの舞台を観る機会が続いた。 最初は小林十市×大柴拓磨によるダンスアクト『ファウスト・メフィスト』(12月15日 新宿BLAZE)。ベジャール・バレエ・ローザンヌで活躍した小林は腰を痛めバレエの舞台から遠ざかり、…

地域における先進的な文化活動 八戸、金沢など

時事通信が以下の記事を配信した。 芸術家に魅力ある都市は?=先進的文化活動を調査−総務省(時事通信) http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011121700177 総務省が地方都市に芸術創造活動に携わる人材が定住して、地元住民と交流していくための条件を調査す…